7月7日にみやび会お千度が行われ、祇園の芸舞妓さんが八坂神社に参拝しました。
みやび会お千度は、毎年日付が定まっていない行事で、7月上旬のどこかで行われます。芸舞妓さんが浴衣姿で参拝するとあってカメラマンの人気も高く、祇園祭の行事とは雰囲気の異なる多くの人々で賑わいます。「みやび会」は京舞井上流の門下生で作る会で、祇園の芸舞妓さんが所属し、芸の上達や健康祈願を願って参拝をするのが「みやび会お千度」です。
祇園の芸舞妓さんは24日の花傘巡行に隔年交代で奉仕するため、みやび会お千度は祇園祭の関連行事ともみなされていますが、祇園の芸舞妓さんが花傘巡行に奉仕しない年でも、みやび会お千度は行われていますので、やはり独立した行事といえるでしょう。芸舞妓さんは、毎年白を基調とした新しい浴衣に身を包み、化粧も薄く、全体的に涼しげな印象を受けます。大勢の芸舞妓さんが集まる境内は華やかです。
みやび会「お千度」と名前が付いているだけあって、本堂の周りを回って参拝をする「お千度」をしっかり行うのかと思いきや、そうではなく、本殿内での祈祷(昇殿参拝)が始まる前に、芸舞妓さんが自主的にお千度を行います。そのため行わない芸舞妓さんも多いです。先輩から後輩へと受け継がれる風習だと思いますが、もしかすると芸舞妓さんによる「お千度」の風習は将来的には消えてしまうのでは・・・とも感じました。
今年は小雨が降る中での集合となり、朱色の傘が鮮やかでした。和傘でなくとも朱色の傘をお持ちのところに統一感があります。残念ながら本殿での祈祷の最中に雨が強まり、記念撮影はありませんでしたが、雨の風情も雅でした。涼しげな浴衣姿の芸舞妓さんが集まる行事。機会があれば、ご覧になってみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。