祇園祭 山鉾巡行と長刀鉾のお稚児さん

長刀鉾に乗り込むお稚児さん
7月17日の祇園祭の前祭の山鉾巡行。今年は長刀鉾のお稚児さんが乗り下りする場面を見に行ってきました。

長刀鉾とお稚児さんもう祇園祭の巡行から1か月近くたちます。取材にもたくさん行ったのですが、ご紹介できないままお蔵入りとなって行くものがたくさんあります。いずれ講座などで写真や動画をお見せできればと思います。今年の祇園祭では、一般人で一番お稚児さんを追いかけていたのは私だったかもしれません。1日のお千度、5日の稚児舞披露に始まり、12日の曳き初め以降は17日の巡行まで、ガイドブックに載らない行事を含めて毎日お稚児さんの姿を見てきました。特に鉾の上で行われるしめ縄切りの練習や、台風で風が強まる中で行われた宵山のお披露目などは感動させていただきました。

長刀鉾 稚児舞余談ですが、13日の八坂神社への稚児社参、通称「お位もらいの儀」以後は、稚児は地面に足を付かないとされますが、実際にはそれは正確ではなく、14日の中之町御供をはじめ、その後の行事でも普通に歩いてお務めをされています。「重要な行事では」地面に足を付けないというような注意書きが必要かもしれませんね。

お稚児さんを見送るお母さん17日の巡行では四条烏丸から出発する長刀鉾を見に行き、乗り込むお稚児さんや四条通での稚児舞、四条麩屋町でのしめ縄切りを見ることができました。今年は台風の接近で開催が危ぶまれたため人出もやや少なく、四条通が広まった効果もあって、通常では難しい「長刀鉾を追いかける」という動きをとることができました。しめ縄切りの動画は横からでお稚児さんの顔は見えていませんが、雄姿はしかと見させていただきました。ちなみにしめ縄切りの練習の動画もありますが、今回は公開していません。いずれまた講座でお見せできればと思います。

禿を迎えるお父さんお稚児さんが強力(ごうりき)さんに担がれて乗り込む場面では拍手が起こり、巡行が開催できることに感動を覚えました。お母さんはちょうど私の目の前でお稚児さんの姿を見送り、手にはハンカチが握りしめられていました。そして稚児舞を舞うなどの巡行を終えて、御池新町でお稚児さんは鉾から下ります。まずはお稚児さんを補佐する禿(かむろ)の少年が先に下ります。鉾の上にはお父さんが乗っていて、まずお父さんが先に鉾にかけられた階段を下りますが、その姿は禿の方を向いた後ろ向きです。後ろ向きでゆっくりと階段を下りながら息子を迎える父の姿。大役を終えホッとした表情を見せる男の子。胸にぐっとくるものがあります。

長刀鉾から下りるお稚児さんお稚児さんは乗り込む時と同様に強力さんに担がれて鉾を下り、新町通を北へと進んでいきます。無事に巡行を終え、稚児の大役を終えられて本当に良かったです。長刀鉾が新町御池に着くころには雨脚が強まってきていました。思えば1日のお千度の時も土砂降りの雨のなかで八坂神社に進んできた今年のお稚児さん。同じような強い雨のなかで鉾から下りて行きました。

新町通を進むお稚児さんお稚児さんはこの後、八坂神社へと戻り、神事を行った後に普通の男の子に戻ります。そして7月31日の疫神社夏越祭では普通の姿で参列され、1か月にわたる行事を全て終えます。今年はお稚児さんを追いかける中で、健気に頑張る姿に胸を打たれる場面が何度もありました。とてもよいものを見させていただきました。関係者の皆様も本当にお疲れ様でした。お稚児さんの一部始終は動画でもご覧ください。





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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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