浄福寺 燃え盛る炎から天狗が守ったお寺

浄福寺 天狗の絵馬
先日、浄福寺を訪れました。江戸時代の大火の折り、天狗が守った伝説が残るお寺です。

浄福寺 赤門浄福寺は西陣にあるお寺、千本通の1本西にある浄福寺通の名前でも知られ、通りに面した「赤門」が印象的です。本堂は日本最古の違法建築ともされ、人知れず鳴龍もあるなど見どころがあるお寺。拝観寺院ではないため鳴龍や本堂内を目にする機会はめったにありませんが、特別公開されることもなきにしもあらずですので、その時はぜひ訪れてみてください。

大火の要因を伝える「狂風」の文字1788年に空前絶後の大火、天明の大火が起こりました。宮川町の団栗橋の東の空家で発生した火事は、「狂風」によって鴨川を越えて西へと燃え広がり、南は七条、西は千本、北は西陣まで、京都のほとんどを焼き尽くしました。「狂風」と呼ばれた理由は、風が京都を一周しながら延焼範囲を広げていったためです。御所東の清浄華院(しょうじょうけいん)に焼死者の供養塔が残され、「狂風」の文字はそのたもとの石碑に刻まれています。

浄福寺 モチノキこの大火により、西陣も炎に襲われます。そして浄福寺の目の前に炎が迫り、いよいよ寺に火が燃え移ろうかという時、奇跡が起こる起こりました。なんとご神木のモチの木の上に鞍馬天狗が降り立ち、大うちわで火が近寄らないように仰いで、延焼を防いだと伝わっています。そんな由来から赤門の脇では、護法大権現として天狗をお祀りしています。鞍馬寺の本尊である尊天の一人も護法魔王尊と言いますね。実際には天狗の正体は、低気圧(ないし前線)の通過にともなう「風向の急変」であったのでしょう。天狗が降りたというモチノキは現存し、立派な幹を見せてくれます。お近くにお立ち寄りの際は、モチノキに天狗をしのび、お社に火除けをご祈願してみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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