雨続きの最近。日差しが戻った日に神泉苑を訪れました。
神泉苑は二条城の南にあり、平安時代に天皇の私的な苑池として築かれました。当初は今の8倍もの広さがあり、湧き出る水は枯れることがなかったとされる、まさに神の泉でした。都に日照りが続いた際には神泉苑で雨乞いの儀式が行われ、弘法大師・空海と守敏との対決や、静御前が舞ったエピソードなど、様々な伝説が伝わる地です。
今は市民憩いの場所として、アヒルが遊ぶのどかな池として親しまれています。最近は秋雨模様で雨や曇りが続いていますが、訪れた時間帯は青空が見え緑が綺麗でした。まだまだ晴れると日差しは強く、アヒルは軒下や木陰で休んでいました。神泉苑には参拝に来られる方もチラホラ。池に浮かぶ善女竜王社には真正面からも行けますが、朱色の法成橋に回り込み、願いを一つだけ思いながら渡って善女竜王社に参拝をすれば、願いがかなうとも言われています。境内で授与される守護札を抱いて渡ればなおよいそう。よければお試しください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥（よしむら しんや）
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。