関東の大水害

鴨川 9月9日
9日からの栃木県を中心に降り続いた大雨で、鬼怒川が決壊をするなど大変な被害が発生しています。

激しく増水した鴨川 三条大橋から降り続く雨により、栃木県や茨城県で甚大な被害が発生してしまいました。栃木県では24時間雨量が1976年の観測開始以来、過去40年間でダントツの1位となった場所が複数あります。五十里(いかり)や今市の観測点では540㎜を超える尋常ならざる雨となりました。これまでの五十里の1位は311mmでしたが、今回は551mmも降り、240㎜も記録を更新しています。今市もこれまでの1位は289mmでしたが、今回は541㎜で、こちらはなんと250㎜以上も更新をしています。通常、100㎜降れば大雨と呼ばれますので、いかに今回の雨がすさまじかったかということです。

激しく増水した桂川今回は事前に激しい雨が比較的狭い範囲で降り続くことが予想されてはいました。関東では早いうちから警戒が呼びかけられ、気象台も夕方の段階で相当量の雨量は予想をしていましたが、実際にはそれすら上回り、50年に1度どころか「数百年に1度」のレベルで降ってしまったと思われます。また下流へと流れ下った水が河川水位を押し上げて、鬼怒川では堤防が越水した個所から破堤し、報道されているような命が危険にさらされる状況となってしまいました。

激しく増水した鴨川 出町柳私自身、様々に思うことがあります。気象関係者としては、もっと事前に予想ができなかったか、警戒を呼びかけることができなかったかと自問自答をします。危険な状況になってから出る「特別警報」に意味はあるのか?多少の外れは覚悟のうえで「命にかかわることが起こるかもしれない」という危機感は、もっと早く前広に発信できるはずです(それが一般的は注意報・警報の役割ではあるのですが)。

激しく増水した桂川今回は堤防の決壊により甚大な被害が生じていますが、実は2013年の京都でも同様なことが起こる寸前まで行きました。当時、桂川では堤防から水が越水し、もしそのまま堤防が削られて破堤をすれば、広範囲で今回と同じような浸水被害、家が流される被害が出ていても不思議ではありませんでした。こうした水害や土砂災害は身近でも起こりうると思っていただき、普段から意識をしていただければと思います。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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