渉成園の風景

渉成園
東本願寺から東へ歩くと参拝入口がある広大な庭園が渉成園です。

渉成園渉成園は、寛永18(1641)年に徳川家光が土地を東本願寺に寄進し、石川丈山が庭園を築きました。当初は生垣に枳殻(からたち)が植えてられていたため枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています(カラタチは現在も一部が残る)。幕末の火災で建物は失われましたが、池泉回遊式の美しい庭園が残り、現在は桜と紅葉の穴場のみならず、梅や藤など四季折々に美しい風景を楽しむことができる場所です。

渉成園再建された建物も趣があり、園内中央にある楼門造りの傍花閣(ぼうかかく)が特に印象的ですが、現在は10月末までの修理の最中ですのでご注意を。池にかかる屋根付きの木橋は回棹廊(かいとうろう)と呼ばれ、中央部の唐破風屋根が特徴。園地は平安初期の貴族・源融(みなもとのとおる)の邸宅・六条河原院の跡とされることもありますが、場所がずれており史実ではありません。

渉成園夏の秋が同居する時期とあって、園内は夏を思わせるサルスベリと、秋を感じさせる萩やムラサキシキブがそれぞれ見られました。とはいえ、サルスベリは池に散り、少しづつ季節が交代していく様子が見て取れます。睡蓮もピークは過ぎていますが、まだ白い花を咲かせていました。渉成園は、京都駅の近くにありますが比較的静かでよく手入れされていて、広い園内をのんびりと歩けますので、よければ足を延ばしてみて下さい。

渉成園
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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