北白川天神宮の高盛御供

北白川天神宮 高盛御供
10月4日に北白川天神宮高盛御供が行われました。

北白川天神宮 高盛御供北白川天神宮は銀閣寺の北の北白川エリアの産土(うぶすな)の神社で、京都から滋賀へと抜ける志賀越道に面しています。祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)で、神社の読みも「てんじん」ではなく「てんしん」と読むのが正しいです。現在でも様々な伝統行事を伝えている神社です。高盛御供は秋の還幸祭の1週間前に行われ、平安時代以前からの神饌行事を伝えるものとされ、味噌をつなぎにして神饌を高く盛り上げて、小芋や大根なますなどで飾りつけたものを中心に、魚や米、柿などなど、山の幸・海の幸を芸術的に盛り付けています。

北白川天神宮 高盛御供神饌は前夜から徹夜で作り、献饌の神事は翌日8時(今年は4日)から行われています。神饌を運ぶ一行は鳥居の前から出発をしますが、神饌が乗った台(槽:ふね)を未婚女性が頭に乗せて境内へと運ぶ習わしです。事前に台の角度が斜めになりすぎないように練習をしてから本番に臨んでいました。特に高盛の神饌は倒れるリスクも大きいため、慎重に練習も行われていました。重さもかなりあるそうです。北白川は、白川女(しらかわめ)という都や御所に花を売りに行く人びとが出た地域で、白川女は花籠を頭に乗せて行き来をしていました。こうした頭に乗せるという運び方もそのような伝統を受け継いでいるのかもしれません。

北白川天神宮 高盛御供さて、神饌が境内に運ばれると崇敬者が参列する中で神事が行われて行事は終了。その後、神饌は目の前で見ることもできました。町内には「鉾」と呼ばれる3組の奉納する単位があり、2015年は「2の鉾」だったそう。神饌も鉾によって少し違っているそうで、全部見るには3年かかるということになります。こうした古い形式の神饌を伝えている神社は数が少なく、たいへん貴重な神事を見させていただきました。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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