ことぶらさんの散策で亀岡祭の宵宮をご案内させて頂きました。多くの方にご参加いただきましてありがとうございました。亀岡祭は亀岡で行われている秋祭りで「口丹波の祇園祭」とも呼ばれるように、京都の祇園祭さながらに11基の山鉾が出て駒形提灯が灯り、祇園囃子が響くお祭りです。山鉾が出るようになったのは江戸時代とのことで、京都の祇園祭の影響を多分に受けて来たため共通する部分が多くあります。明確に違うのは、祭りの時期が亀岡祭の場合は10月下旬と寒い時期に行われるということ。特に宵宮へは暖かい服装でお出かけください。
亀岡祭は鍬山神社の祭礼で、亀岡盆地を鍬で切り開いたという鍬山大明神=大己貴命(オオナムチノミコト)をモチーフにした鍬山、同じく鍬山神社に祀られる八幡神をモチーフにした八幡山など、11基の山鉾が亀岡の城下町に並びます。大己貴(オオナムチ)は、因幡の白ウサギ伝説もあって神の遣いはウサギとされ、一方の八幡神の神の遣いは鳩とされているため、亀岡祭の提灯や神輿などにはウサギと鳩の図柄が描かれています。
古い街並みが残る亀岡の城下町の風情の中に山鉾の駒形提灯が灯る様子はたいへん美しいものがあり、京都の祇園祭とは一味違った魅力にあふれています。懸想品も立派なものが数多くありますが、一見舶来品のようでも実は日本製というものも多く、西陣織の綴れ織りも目を引きます。地元の方のおもてなしも温かく、何度でも訪れたくなるお祭り。今年は山鉾巡行も見に行くことができましたので、またご紹介したいと思います。
日々の京都情報を発信するFacebookグループを始めました!
- Facebookのグループ機能を利用したページ内で、ブログでは未公開の写真や動画、私が眺めている日々の京都の風景や、行事の見学ノウハウなどを月額680円で公開中。詳細やお申込みはこちらから。運営をされているシナプスさん経由のお申込みとなります。
散策・講座のお知らせ
※散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。
- 10月25日(日)、10月28日(水)【受付中!】
【講座】ガイドが語る京都の魅力!定番社寺からこっそり教える穴場まで その12 吉田・一乗寺・修学院・岩倉 - 10月30日(金)、11月1日(日)【受付中!】
【特別講座】京都の紅葉 エリア別解説! - 11月14日(土)【ことぶらさんにて受付中!】
どこに行くか分からない100%アドリブガイド!ルーレットを回して京都の碁盤の目を練り歩きましょう! - 11月22日(日)【まいまい京都さんにて受付中!】
南山城・紅葉の古寺巡礼、山背古道から岩船寺、浄瑠璃寺へ - 11月22日(日)【ことぶらさんにて受付中!】
朝っぱらから何処に連れて行かれるか分からない紅葉ミステリーツアー!
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。