野宮神社の斎宮行列 2015年

斎宮行列 2015年
10月18日に野宮神社の斎宮行列が行われ、嵐山や嵯峨一帯を行列が進み、大堰川で禊の儀も行われました。

斎宮行列 2015年斎宮行列は縁結びのご利益で知られている野宮神社(ののみやじんじゃ)の行事です。斎宮は、斎王とも呼ばれ、天皇が新たに即位するごとに伊勢神宮(祭神は天照大神)へと遣わされた未婚の皇族女性(内親王・女王)のこと。天皇家の祖先は天照大神で、その神のために奉仕する役割をになうのが、斎宮=斎王=御杖代(みつえしろ)だとされています。「斎」には「潔斎して神に仕える」という意味があります。

斎宮行列 2015年この風習は飛鳥時代の天武天皇の頃にはすでに確立されており、南北朝時代の後醍醐天皇の頃まで およそ660年間、64人の姫君が遣わされていたと言い伝えられています。なお、伊勢で奉仕する施設のことも斎宮と呼びます。また、賀茂の神に奉仕する皇女もおり、こちらは斎院と呼ばれています。そして斎宮と斎院を総称して斎王と呼び、葵祭の主役とされるのが斎王代は、斎王(斎院)の代理という意味になります。この斎宮行列でも斎王代と呼んでもよいのですが、区別するため「斎宮代」と呼ばれています。行列名も斎宮行列となっていますね。(ただ三重県のお祭りは”斎王まつり”となっています。なんとややこしい。)

斎宮行列 2015年野宮神社はその斎宮が伊勢神宮へ向かう前に身を清める、精進潔斎の場所だったとされる神社です。皇女はまず宮中の初斎院(しょさいいん)で潔斎し、さらに野宮でもう1年潔斎をしたと言われています。野宮は新たな斎王が選ばれる度に占いで決められた嵯峨野の各所に置かれ、一代で壊すことがならわしであったとされています。すなわち源氏物語の賢木の巻に描かれている野宮も、現在の野宮神社の場所であったかは定かではないのです。なお、賀茂社に仕える斎王(斎院)が潔斎にこもった場所は、西陣にある櫟谷七野神社(いちいだにななのじんじゃ)にあったとされています。

斎宮行列 2015年斎宮行列は、野宮神社での神事の後、竹林を通って出発します。往時は野宮を出て伊勢神宮に着くまで5泊6日もかかる長旅でした。今でも行列が竹林を抜けてくる様は往事を偲ばせる雰囲気があります。やはりメインは斎宮代。十二単(ひとえ)のお姿はたいへん美しく見えました。斎宮代の後には付き人や命婦が続き、艶やかな着物が続いて行く様はまさに平安の雰囲気を感じます。

斎宮行列 2015年嵯峨嵐山駅前では牛車が待機して列に加わります。列はその後、天龍寺前を経て渡月橋へと向かい、中の島で記念撮影を行ったのち、大堰川で禊(みそぎ)の儀を行います。葵祭の斎王代は賀茂社の御手洗川(みたらしがわ)で行いますが、同様の清めの行事を斎宮代も行います。禊の後は、舞楽の奉納が行われます。

斎宮行列 2015年斎宮行列は行程は短いながらも列が美しく、斎宮代の気品も葵祭の斎王代に引けを取りません。毎年10月の第3日曜日に行われますので、機会がありましたらご覧ください。禊の儀の様子の一部や舞楽の様子は動画もありますのでご覧ください。

斎宮行列 2015年
斎宮行列 2015年
斎宮行列 2015年
斎宮行列 2015年
斎宮行列 2015年
斎宮行列 2015年
斎宮行列 2015年

日々の京都情報を発信するFacebookグループを始めました!

  • Facebookのグループ機能を利用したページ内で、ブログでは未公開の写真や動画、私が眺めている日々の京都の風景や、行事の見学ノウハウなどを月額680円で公開中。詳細やお申込みはこちらから。運営をされているシナプスさん経由のお申込みとなります。

散策・講座のお知らせ

散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です