早くも見ごろの長徳寺のオカメ桜

長徳寺
例年より10日ほど早く、出町柳の長徳寺のオカメ桜が見ごろを迎えています。

長徳寺出町柳駅の南、砂川の三軒寺の一つ、長徳寺の門前にある「オカメ桜」が見ごろを迎えています。かつてこの付近は河原の砂地で、砂川と呼ばれる小河川が流れていました。萩の寺で有名な常林寺、子どもを背負った子育地蔵が微笑ましい正定院、そしてオカメ桜が咲く長徳寺を加えた三つの寺は、砂川のそばにあったお寺として砂川の三軒寺と呼ばれました。現在は砂川も姿を消し、お寺もしっかりとした土地の上に立っています。

長徳寺オカメ桜は、カンヒガンザクラとマメザクラの交配種で、一般的な桜よりも色が濃いピンクの花びらと、少し小ぶりな花が所せましと咲く様子が魅力。色合いの濃い花を咲かせている光景は離れたところからでもよく目立ち、道行く人を引き寄せています。年々有名になり人気が出ているようにも感じますが、一足早くこれほど可愛らしくて美しい桜が見られるのでしょうから、ファンは増える一方なのかもしれません。

いぼ桜長徳寺のオカメ桜と一見同じ桜が、今出川通にかかる賀茂大橋を越えた鴨川対岸の南側に咲いています。こちらは2本の桜が並んで立っていて、簡易のベンチもあり、座って眺めることもできます。桜の名は「いぼ桜(伊保桜)」と呼ばれますが、私には長徳寺の桜との見分けがつきません。恐らく同じ種類でしょう。それぞれ足を延ばしてみてください。

長徳寺
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吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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