上賀茂神社 競馬会神事 2016年

上賀茂神社 競馬会神事
5月5日に、上賀茂神社で葵祭の競馬会神事(くらべうまえしんじ)が行われました。

上賀茂神社 競馬会神事賀茂の競馬は平安時代の寛治7(1093)年、堀川天皇の時代に上賀茂神社で行われるようになりました。もともとは宮中で催された「端午の節会」の行事です。節会では、夏に向けて疫病が流行るのを防ぐため、薬効のある菖蒲で身を清める「菖蒲の根合せ」も行われていました。「菖蒲の根合せ」は菖蒲の根の長さを競うものですが、この勝負は左方(さかた)と右方(うかた)とに分かれて行います。左方は上賀茂神社に右方は石清水八幡宮に勝利を祈願をし、左方側が実際に勝てたお礼として奉納したのが、賀茂社の競馬会神事の起こりと伝わります。現在も5日の午前中に菖蒲の根合せが上賀茂神社で行われています。

上賀茂神社 競馬会神事さて、上賀茂神社の競馬会神事の本番は5月5日に行われますが、1日はその時に出走する馬の組み合わせを決める「足汰式(あしそろえしき)」が行われました。本番では2頭の馬が、右(右方)と左(左方)に分かれて走りますが、先んじて足汰式で馬の優劣を見定めて、当日の組み合わせを決めるのです。まず1頭ずつ走る「素駆(すがけ)」が行われ、出走順を決める「番立(ばんだて)」が行われると、本番さながらに決まった組み合わせごとに2頭ずつ走ります。

上賀茂神社 競馬会神事5日の本番では、左方(さかた)は赤い装束、右方(うかた)は黒い装束を着て競い、初めの組は必ず左方が勝つことが慣わしとなっています。それ以外の組では真剣勝負が繰り広げられますが、トータルで左方の勝ち数が多い年は豊作になるといわれています。その昔は、競馬のために朝廷から上賀茂神社に寄進された全国各地の荘園から、それぞれ選りすぐりの駿馬が出され、勝った馬を出した荘園は豊作になると考えられていました。今でも馬が呼ばれる際は「○○の国 ××荘」とアナウンスがあり、古来からの名残が見られます。

上賀茂神社 競馬会神事競争といえばスタートは同じ場所からが一般的ですが、賀茂の競馬(くらべうま)では、スタート時に差をつけて走り、勝負の判定地点でその差が広がれば前の馬の勝ち、縮まれば後ろの馬の勝ちとなります。スタート時の差は1馬身が目安だそう。しかし実際には馬が暴れたりもするため、そうそう上手くはいかないようです。馬に乗る「乗尻(のりじり)」も、ベテランがいたり中学生がいたりと様々。しかし、乗尻になるには単に馬に乗れればよいのではなく、様々な作法も覚えなければなりません。今年も、まだまだ体も小さな乗尻がデビューしたようです。

上賀茂神社 競馬会神事勝負を終えた乗尻(のりじり:騎手)は、それぞれの見聞役の元へ出向き「ただいまの勝負いかがでござる」と勝ち負けを確認します。勝てば「お勝ちでござる」、負ければ「お負けでござる」と告げられ、勝った乗尻は、賞として禄絹を鞭で受け取りクルクルと回すのが習わしとなっています。実は勝負結果には「引き分け」もありです。2016年は式年遷宮の記念で、例年よりも多い7組の競馬があり、成績は・・・4勝3敗で左方の勝利でした。この結果のように今年も豊作となってほしいですね。

日々の京都情報を発信するFacebookグループを始めました!

  • Facebookのグループ機能を利用したページ内で、ブログでは未公開の写真や動画、私が眺めている日々の京都の風景や、行事の見学ノウハウなどを月額680円で公開中。詳細やお申込みはこちらから。運営をされているシナプスさん経由のお申込みとなります。

散策・講座のお知らせ

散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です