熊本地震寄付金の御礼


先日、京都の過去の地震災害についてお話しする散策を開催させていただきました。頂戴した参加費は全額、熊本地震の寄付金として振り込ませていただきました。ありがとうございました。

いまだに余震が続く熊本地震。実は先日、熊本の阿蘇と大分に行ってきました。観光ガイドとして現地の観光地の様子を見、わずかばかりですがお金を使って来ました。観光への影響はたいへん深刻でどこも閑散としていました。阿蘇で訪れた「阿蘇猿まわし劇場」では、その日の観客は私のみでしたが、それでも1人のために演じて頂き、見事な芸を見せる姿に心から感動させていただきました。阿蘇猿まわし劇場は、今年は申年とのことでゴールデンウイークも多くの団体予約があったそうですが、全てキャンセルとなってしまったそう。私のように県外から観光に訪れる方はゼロに等しい状況だそうです。観光客の立場からすると、まだ余震が続く中で向かうのは不安な気持ちになるのは否めませんが、余震が収まってきたら、ぜひまた多くの方に観光で訪れて頂ければと願っています。

一方で、隣りの大分県では実質的には有感余震もほとんどなくなり、大きな被害もなく、観光地はいたって平常です。大分は「日本一の温泉県」とPRされるように、別府や湯布院をはじめ多数の温泉地がありますが、お聞きする先々で観光客数は減ってしまっているとのことでした。こうした状況は、京都でも他人ごとではありません。京都で大地震が起こる場合だけでなく、近隣で大地震が発生しても観光客は激減するでしょう。それほど影響は深刻なのだと感じました。

また歴史を紐解けば、京都でも過去に何度も大地震を経験しています。過去にもブログでまとめていますので、ぜひご一読ください。阪神淡路大震災を除けば、京都市街地での直近の大きな地震は1830年までさかのぼりますので、地震に対して市民の警戒心が強いとはいえません。京都の観光地でも、倒れやすい燈籠や鳥居の倒壊のリスクは大いに考えられます(命にかかわることもあります)。まずは過去に起こったことを知っていただくことで、心構えを持っていただければと思っています。今回の散策等で皆様から頂戴したお金に私からも加えまして、合計4万円を熊本県に地震の寄付金として振り込ませていただきました。ご協力本当にありがとうございました。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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