楊谷寺 様々なご利益と美しい庭園

楊谷寺
昨日ご紹介をした楊谷寺(ようこくじ)。今回は書院から望む庭園や境内をご紹介します。

楊谷寺 独鈷水眼病平癒のご利益で現在も厚い信仰を集める長岡京市の楊谷寺。この時期はアジサイが美しいお寺としても知られ、昨日はその様子をご紹介しました。「独鈷水(おこうずい)」は、弘法大師・空海が修行をした際に、眼を傷んだ猿が現れて湧き水で眼を洗うと視界が回復する様子を垣間見、以来その水が眼病に効く霊水として厚い信仰を集めるようになったもの。多くの参拝者がこの霊水を求めて訪れます。

楊谷寺本堂で、眼病平癒に霊験あらたかと言われる本堂の十一面千手観音に参拝を済ませて書院へと進むと、京都府の名勝に指定されている庭園が現れます。浄土苑と名付けられた庭園は江戸時代中期に作庭され、山の急斜面に植わる植栽に加え、滝や池など多彩な景観を見渡せます。そして庭の立石は十三仏を表すのだそう。室内から額縁状に眺めるのもよし、縁側に近づいて眺めるのもよし。京都らしい趣ある空間です。紅葉の時期も大変おすすめです。

楊谷寺書院の上にある上書院は毎月17日のみの公開ですが、今月はあじさいウィークで、17日~26日にかけて500円で公開されます。映画のロケでも使われた美しい光景をぜひご覧ください。書院から奥の院へは回廊で結ばれており、これからの時期はその脇にアジサイが咲きます。6月後半に見ごろを迎えて、雨の日でもゆっくりとアジサイ観賞ができるでしょう。

楊谷寺回廊の先にある奥ノ院では、中御門天皇が父母の追善のためにご本尊を模して造ったという観音様に参拝できます。ご利益は安産・子授け。その隣には、眷属の二十八部衆も並んでいて、最初に目があったのが自分の守護になると、以前お寺の方にお聞きしました。ちなみに、私は「帝釈天」。心強いですね。

楊谷寺奥ノ院から下る途中には眼力稲荷社があります。伏見稲荷大社の稲荷山山中にある眼力社から勧請されたもので、眼病平癒や先見の明が授かれると人気のお社。私もしっかりと参拝をさせて頂きました。また、弁天堂には淀殿の像が祀られており、その前に涌く神徳水は淀殿がお顔を洗った水とされ、洗顔してから寺務所で授けられる手拭で拭くと美人になれるともされます。このようにアジサイのみならず、様々な見どころとご利益が授かれる楊谷寺。交通手段は基本的には自家用車ですが、毎月17日の縁日に加え6月25日・26日は「あじさいまつり」で、JR・長岡京駅東口と阪急・西山天王山駅からシャトルバスで行くことができます。ぜひ、足を延ばしてみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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