真如堂の鎮守、日吉神社の猿

日吉神社
神楽岡のふもと、錦林車庫の近くに真如堂の鎮守の日吉神社があり、境内には多数のの像が置かれています。

日吉神社今年は申年。猿が話題になる年で、京都でも数々の猿ゆかりの場所が注目されました。ただその中でも穴場的な存在だったのが、今日ご紹介をする日吉神社。真如堂の鎮守とはいえ、現在の真如堂からは少し離れた場所にある住宅街の中で分かりにくいためか、こちらをご紹介しているブログ自体をあまり見かけません。場所さえわかれば銀閣寺や哲学の道から真如堂を目指す際に立ち寄ることもできます。

日吉神社この辺りは平安時代の中ごろに一条天皇の生母となった藤原詮子(東三条院)の離宮が設けられた地で、詮子は、離宮の中に比叡山の常行堂に安置されていた阿弥陀仏を移して寺院とし、真如堂を創建しました。日吉神社は、その際に鎮守として延暦寺の鎮守である日吉大社より勧請されたのです。

日吉神社真如堂は歴史的に幾度も寺地を変えましたが、日吉神社は場所を変えませんでした。そして江戸時代の元禄6(1693)年、いまの真如堂が再興され、日吉神社も旧態に復したそう。以後、神社は地主の神としても広く尊崇を集めています。さらにお隣の換骨堂は「元真如堂」と呼ばれています。元は日吉神社と一体でしたが、明治の神仏分離で分かれたとされます。このように日吉神社のある場所は、真如堂開創の地でもあり、平安時代以来の真如堂の歴史を伝える場所なのです。

日吉神社境内に見られる猿は、日吉社の神使である「神猿(まさる))で、魔が去る(猿)として厄除けのご利益があると信仰されます。サルの像は複数あり、入り口の猿は比叡山の方向を見つめ、奥には可愛いおんぶ猿の像もあります。そして最も目を引くのが、左右の一対の狛猿の像。初めて見た時は、失礼ながら「宇宙人っぽい」という感想を持ちました。この像は2013年に奉納されたもので、向かって右側が長寿の象徴である桃を手にしたオスの像。向かって左が、子宝を表す赤ちゃんを抱いたメスの像です。なかなか個性的な像ですが、近くで見るとかわいらしい表情をしています。深い歴史と由緒とともに、猿もたくさんの境内。機会がありましたら、足を延ばしてみてください。

日吉神社
日吉神社
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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