先日、左京区最北の久多まで北山友禅菊を眺めに行ってきました。
久多は京都市ながら滋賀県に近く、京都市街地からは車で1時間20分ほどかかります。京都市は琵琶湖よりも広い面積があるため、こうしたエリアもあるのです。久多へは自家用車やレンタカーなど車でないといけないのが難しいところ。花背や広河原経由よりも、滋賀県経由で行く方が近いです。
久多で有名なのはひとつが8月24日に行われる花笠踊り。昨年のブログでご紹介をしました。そしてもうひとつが夏の北山友禅菊です。北山友禅菊は、久多など京都市北部の北山地域で咲くチョウセンヨメナを品種改良して生まれた野菊の仲間で、チョウセンヨメナの花がユウゼンギクに似ており、京都をイメージする「友禅」と京都北部を意味する「北山」とを組み合わせて「北山友禅菊」という愛称が名づけられました。1996年から地元の農家の皆様によって休耕田に植えられ、世話をされているそうです。
友禅菊の畑は大きく分けて久多内の中の町と宮の町の2か所にありますが、宮の町のほうでは10本200円で摘ませていただくこともできます。また、群生して咲く美しい光景は写真愛好家にも人気。この日も見かけました。北山友禅菊には優しい香りもあり、満開の様子は山里の美しい風景とともに心を癒してくれます。なかなか行けない場所だからころ、感動もひとしお。今年の見ごろは8月中旬ころまでだそう。機会があれば足を延ばしてみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。
京都市左京区久多上の町のAtelier Bird バード加代子と申します。
中の町の北山友禅菊を撮影しておられた中に我がアトリエ-遠景右側-に配しているのが目に止まりました。(屋根は2021年11月に修復いたしましたので、今はコバルトブルーになっております)
22年間カリフォルニアに在住の後、永住帰国いたしましてからもしばらく日米往復は続きましたが、京都の寒村に築150年の廃屋を見つけて長年の憧れの農村にアトリエを構えたのです。
久多上の町に北山友禅菊が開花するのも来夏・・・間近かと。
50年ほど放置されてきたアトリエの休耕田を9月末に茅刈り、茅の根起こし、耕起と年内にはここまで完了予定。
雪解けを待って4月始めに畝立て、そしていよいよ北山友禅菊の苗を植える作業開始です。
宮の町の北山友禅菊の美しさは数年前から撮影して溜息を漏らすほど感動してきておりましたが
今年の感動はこれまでにないほどのものでした。
常本治さんとお話ししてご指導いただきながら「よし!・・・私もチャレンジしてみようか・・・」と、思うまでになりました。画家としての作家活動とNHK講師を続けながらの作業ですがなんとか、村の方々のご協力を得て漕ぎ出したところです。
来夏の催しにどうぞご期待くださいますように。
バード加代子