通年公開が始まった京都迎賓館

京都迎賓館
京都迎賓館の通年公開が始まりました。事前申込制ではありますが、当日整理券もあります。

京都迎賓館京都御苑内に2005年に開館した国賓の歓待施設である京都迎賓館。5月初めには試験公開があり、多くの方が列を作ったのは記憶に新しいところ。その時は無料でしたが、7月から始まった通年公開では、料金が1000円必要というのが大きな変更点です。また、水曜日は休み。当日整理券は11時頃から(実際には10時半頃とのウワサも)配布され、12時から16時まで1時間おきの受付回が選べます。先日受付でお聞きしたところ、日によって来館者の数の変動が大きく、整理券は後ろの時間ほど余裕があるとのことでした。

京都迎賓館先日訪れた時は、出歩くのが億劫となる暑い日とあってか、整理券は大量にあり、直近の回ですぐに入ることができました。なお、館内は地下と動画は撮影禁止ですが、写真はOKです。京都迎賓館は、当代一流の伝統工芸と最新技術が結集された現代和風建築で、私を含む人が見ても気がつかないような趣向や工夫、技術が随所に凝らされています。音声ガイドは200円で借りられますので、ぜひ借りていただくとよいでしょう(自由参観の場合)。

京都迎賓館内部は、まず玄関で樹齢700年のケヤキの木の一枚板を使用した扉に驚かされます。そこからロビー的な役割で釘を使わない京指物の椅子が並ぶ「聚楽の間」、比叡月映・愛宕夕照の綴織りが印象的な「夕映の間」と続きます。さらに円卓を並べると最大で120名の会食ができる大広間の「藤の間」は、横幅が16.6mもある日本の多彩な草花の綴れ織りが圧巻です。

京都迎賓館そして漆の黒が印象的な「桐の間」は、和食を楽しむ晩餐室で、なんといっても長さ12mの漆塗りの座卓が目を引きます。正座に慣れていない賓客のために掘りごたつ形式にもなっています。繊細な蒔絵や、欄間の截金(きりかね)も日本らしい上品で繊細な美しさが表現されています。特に細かい部分は、ガイドのあるなしで見えるものや印象が変わりますので、ぜひ音声ガイドを借りるなどしながら、京都の洗練された伝統工芸の魅力を感じてみてください。

京都迎賓館庭園は、廓橋(ろうきょう)という橋を境に池の深さが変わり、稲を象徴する植え込みや四季の風景を楽しめる木々、旧山古志村で育まれた錦鯉も泳いでいます。橋の入り口と出口では、天井に彫られたかわいらしい虫の姿もお見逃しなく。最後は、ブータン国王夫妻が最初に乗ったという和舟を見学して一周です。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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