歴史を語る発掘資料が並ぶ「京都市考古資料館」

京都市考古資料館
西陣にある京都市考古資料館では、京都市の発掘に伴って出土した貴重な遺物を無料で見学することができます。

京都市考古資料館京都市考古資料館は、財団法人京都市埋蔵文化財研究所が発掘・調査をしてきた貴重な遺物を展示公開する施設です。具体的には、平安京の発掘調査遺物が特に貴重で、豊楽殿(ぶらくでん)の緑釉瓦や、鳥が刻まれた鴟尾(しび)の一部などは、往時の壮麗な様子を思わせてくれます。墨書人面土器や人物埴輪など個性的な遺物もあり、しかも写真撮影がOKなものがほとんどというのも特徴です。

京都市考古資料館京都は平安時代以前にも歴史があり、石器時代から江戸時代に至るまで様々な遺跡や遺物があります。こうした普段はなかなか目にする機会のないものを無料で見ることができる場所があるというのは、大変貴重ではないでしょうか。場所は今出川大宮の西側で大きく「西陣」と刻まれた三宅安兵衛遺志碑の石碑が目印です。

京都市考古資料館 北山大塔の相輪の一部なお、11月27日までは玄関を入ってすぐの場所で、金閣寺で発見された「北山大塔」の遺物が展示されています。足利義満が北山山荘を築いた当時は、高さ100mを超える巨大な塔がそびえていたとされ、その頂部分を飾る「相輪」とみられる破片がこの度初めて発掘されました。京都はまだまだ新しい発見がある街。京都市考古資料館は、古(いにしえ)のロマンを感じる場所としてもおすすめです。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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