沈む鴨川の飛び石 水位には十分に注意を

出町柳の飛び石
本日、出町柳の鴨川(賀茂川・高野川)の飛び石を見ると増水した川に沈んでいました。

出町柳の飛び石出町柳の名物といえば、川にある飛び石。休日ともなれば多くの方が飛び石を渡って行きます。最近は人が増えたようにも感じ、行列ができることもあるほどです。一方、川の中にある以上は河川の急激な増水によるリスクもあります。今日は雨は夜の間に上がっていたにもかかわらず、昼間も飛び石は沈んだ状態でした。

出町柳の飛び石水位を見ると、雨が降っていない平常時と比べて約30㎝上がっていました。逆にいうとわずか30㎝で飛び石はしっかり水に浸かってしまうほどの余裕しかありません。鴨川は都市を流れる河川としては全国有数の「急流」河川で、降った雨が水位に反映されるまでの時間が短いという特徴があります。つい先日の大雨でもわずか1時間で1mも水位があがっていました。雨の降り方によっては10分で40㎝上がることもあります。つまり、上流部の雨によっては、飛び石を渡っている最中にみるみるうちに水位が上がって、あるいは水流がきつくなり、流されてしまう・・・ということも、起こり得る川なのです。

出町柳の飛び石水の流れる圧力は見た目以上に強く、若い男性でも足が水に浸かれば足をよろめかせて転倒する恐れがあります。女性や子どもであればなおさら危険で、水に浸かっている状態では絶対に飛び石を渡らないようにして下さい。現地に警戒を呼び掛ける案内板のひとつでも立てるべきではないかと思いますが、現状は各自の注意にかかっています。何かが起きてしまってからは遅いです。どうかよろしくお願いします。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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