清水寺 修復が終わった轟門

修復を終えた轟門
清水寺の轟門の修復が終わり、現在は以前のように拝観入り口としてくぐることができます。

修復前の轟門京都一の人気を誇るお寺が清水寺。世界遺産でもあり、全国はおろか全世界からたくさんの人が訪れています。清水寺は現在平成の大修理中で、諸堂が順次修復されています。子安の塔、三重塔はすでに修復が終わり、朝倉堂も美しい姿になっていました。そして本堂への入り口である中門の轟門(とどろきもん)も修復が終わっています。

取り外されているフクロウの手水鉢轟門は、江戸時代の寛永年間に本堂の再建に合わせて建てられた門です。妻や天井まわりの構造が奈良東大寺の転害門(てがいもん)の規模を小さくして江戸時代の形式に置き換えた構造をしており、二重の虹梁(こうりょう)と蟇股(かえるまた)が特徴的です。正面には曹洞宗の高僧である月舟による「普門閣」の額が上がっています。普門閣とは、観音経にある一説「普門示現神通力」から取られており、観世音菩薩が相手に応じて様々に姿を変えて(三十三に姿を変えて)人々を救う力を示すお堂という意味になります。

清水寺の本堂清水寺の本堂へと誘うにふさわしい風格ある門が、再び機能を取り戻したことは喜ばしいことです。門の両脇には持国天・広目天の二天が立ち、門の前には有名なフクロウの手水鉢がありますが、先日訪れた時には手水鉢は取り外されていました。今後戻されてくるのでしょう。また、清水寺の本堂は今年の12月から5年がかりで修復に入ると耳にしました。とすると、この秋の紅葉までで当分は美しい本堂の姿が見られなくなるようです。ぜひ、今のうちにお出かけください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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