御香宮神幸祭の花傘総参宮 2016年

御香宮神幸祭 花傘総参宮
10月1日に、御香宮神幸祭の花傘総参宮が伏見で行われました。

御香宮神幸祭 花傘総参宮御香宮神幸祭は洛南最大の祭りで「伏見祭」ともいわれ、この時期に9日間にわたって行われます。花傘総参宮はそれぞれの氏子町から花傘や神輿などを持って御香宮神社に出向き、お参りをする行事です。今年の花傘の参宮は、祭りの初日の10月1日とその1週間後10月8日の二回あります。現地で眺めると花傘の数の多さにまず驚かされます。約20の町内が、それぞれに趣向を凝らした花傘や小型の神輿を掲げ、伏見のメインストリート大手筋には威勢の良い掛け声が響き渡っています。こうした花傘の様子から、別名は「花傘祭」とも呼ばれているのです。

御香宮神幸祭 花傘総参宮花傘の参宮は室町時代からの歴史を持ち、当時からの風流傘の形体をいまに伝えています。この煌びやかな傘を人が持って激しく上下に揺らしながら歩きます。この持ち方は剣鉾と同様に腰の部分にあてがう形が多く、興味深いものがあります。こうした「傘」は、氏子の各町内ごとに趣向をこらして作りあげるものです。

御香宮神幸祭 花傘総参宮祇園祭では、財力のある町衆が他の町内には負けじと競い合うことで立派な山鉾へと進化しましたが、この伏見祭でも同様に、各町内が競いあうことで様々な形や大きさの花傘がそろうようになっていったようです。祭りの8日目に行われる花傘総参宮は、翌日に行われる神輿巡幸のお迎え提灯の意味合いもあります。町内ごとの小規模の神輿もあり、町内の結束を確かめ合うかのように、非常に元気よく威勢よく、一行はまとまりがある感じがしました。この熱気は動画でもご覧ください。京都の数ある祭りの中でも特に熱いものがあります。

御香宮神幸祭 花傘総参宮花傘の一行は門前でひとしきり傘を振った後に境内へと進みますが、門はくぐらずに東側から入って来ます。門前では順番にお祓いが行われ、お祓いが終わると再び引き返し、来るときと同様に傘を振って盛り上がりながら町内へと帰って行きます。傘は大人が持つ大きなものの他に、一般的な雨傘を飾り付けた子ども用の傘を持たせた町内も多くありました。子どもから大人までそれぞれが傘を持つことで、次代の担い手も育まれ、伝統が受け継がれていくように感じます。花傘総参宮は今年は8日夜にも行われますので、機会があればご覧になってみてください。

御香宮神幸祭 花傘総参宮 千姫神輿今年は9日には神輿の巡行がありますが、祭り期間中の境内には「千姫神輿」も安置されています。徳川家康の孫娘、千姫の初誕祝いに奉納された神輿で、京都でも有数に大きなもの。大変重いため現在は担がれていません。解説版では2250キロとなってますが、これは600貫×3.75㎏(1貫)=2250㎏という計算で、実際に計った数字ではないようです。神輿は神様がお乗りになるものですので、重い軽いを計るのは不敬になるため、神輿の重さはどこも正確とは限らないのが一般的なようです。重さはともかく、その大きさは目を見張ります。こちらもぜひご覧ください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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