京都の新名所「旧三井家下鴨別邸」

旧三井家下鴨別邸
10月から公開が始まった旧三井家下鴨別邸を訪れてきました。

旧三井家下鴨別邸この夏は京都御所や京都迎賓館の通年公開が始まって話題になりましたが、秋は「旧三井家下鴨別邸」が話題の場所です。下鴨神社の南の参道入り口付近に入り口があり、水曜日が休み。料金は410円となっています。旧三井家下鴨別邸は、旧財閥で知られる三井家の先祖の霊を祀った顕名霊社(あきなれいしゃ)への参拝の休憩所として大正14年に、三井家10代目の三井八郎右衛門高棟(たかみね)によって建てられました。

旧三井家下鴨別邸建築に際して木屋町三条上るにあった三井家の木屋町別邸が主屋として移築されました。昭和24年には国に譲渡され、昭和26年以降は、京都家庭裁判所の所長の宿舎として平成19年まで使用されました。平成25年に文科省の所管となり管理団体は京都市に移され、老朽化部分の修復などが行われて、この度の公開となりました。

旧三井家下鴨別邸旧三井家下鴨別邸は「主屋」「玄関棟」「茶室」の3棟からなる、望楼が特徴的な木造三階建てで、内外ともに簡素な意匠でまとめられています。外から見ると4階建てにも見えるのが面白いところ。鬼瓦には三井家の家紋「四ツ目結(ゆい)」があしらわれています。中に入ると、奥へと続く部屋の多さに驚きます。内部は書院造を基調としていますが、天井を高くし床に絨毯を敷くことで、椅子座の洋式居室として使用されたそうです。

旧三井家下鴨別邸玄関は複数あり、主人や使用人などの格によって使い分けられていました。杉戸絵には、原在中の長男・原在正が描いた見事なクジャクの絵があり、下鴨別邸の象徴のようになっています。内部では三井家ゆかりの文書類も公開されており、学びの場ともなるでしょう。茶室は非公開ですが、庭園を望む座敷ではソフトドリンクやお菓子もいただくことができます(有料)。美しいお庭を眺めながら、心地よいひと時を過ごせるでしょう。

旧三井家下鴨別邸庭園は、木々が茂り苔が美しい池泉庭園で、水は下鴨神社を流れる泉川から引かれ、滝の流れもあります。池は瓢箪の形をしています。燈籠や石組なども優美で、その中に散策路が設けられて、場所ごとに変化する庭や主屋の眺めを楽しむことができました。11月末には紅葉も綺麗になってきそうです。現在は2階・3階は非公開ですが、11月19日~12月4日に特別公開があります(800円)。混雑はしそうですが、その時にもまた足を延ばせればと思います。もちろん1階のみでも十分に魅力的。京都の新名所として、これからますます人気が出ることでしょう。

旧三井家下鴨別邸
旧三井家下鴨別邸
旧三井家下鴨別邸
旧三井家下鴨別邸
旧三井家下鴨別邸
旧三井家下鴨別邸
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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