南禅寺の天授庵の紅葉が見ごろに入っています。例年、東山では最も早く色づくお寺のひとつです。
今年の紅葉は10月終りからの冷え込みで、市街地ではここまで順調に進んでいます。東山では南禅寺の天授庵が見頃になってきました。永観堂も一部の木は真っ赤になっています。緑の木もまだ多いものの、そのぶんグラデーションは綺麗で、この時期の色づきが好みという方もおられるでしょう。
南禅寺の天授庵は2013年の「そうだ京都、行こう。」のキャンペーンで紹介され、大いに賑わいました。枯山水と池泉回遊式のお庭をそれぞれ楽しめる京都でも有数の美しいお庭です。枯山水のほうの紅葉は例年10日頃には見ごろを迎えます。天授庵の紅葉が見頃になると、いよいよ京都市街地も本格的に紅葉が始まるなと感じますが、しばらく気温が高い日が続くため、京都全体としてのピークはまだまだ先となりそうです。
天授庵は年々知名度が上がっていますが、今の時期ならばまだ空いています。この日も縁側に座って京都の紅葉を楽しむ方が多くおられました。この美しさはきっと京都の思い出として残ることでしょう。境内はまだこれから本格的に色づく木も多く、11月下旬にかけて紅葉が楽しめます。15日からはこれまた美しいライトアップも始まりますので、足を延ばしてみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥（よしむら しんや）
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。