善峯寺は、西山の中腹にある天台宗寺院で、西国三十三所観音霊場の20番札所として知られます。長元2(1029)年に、源算(げんざん)上人が草案を結んだのが始まりで、中世には西山宮(にしやまのみや)と呼ばれる門跡寺院となり、堂塔が建ち並んで隆盛を極めました。応仁の乱で衰退しますが、江戸時代に桂昌院の寄進によって諸堂が再興されました。境内では、左右に枝を伸ばす遊龍松が樹齢600年とされる国の天然記念物として有名で、起伏に富み京都や南山城の絶景を望めるお寺でもあります。
境内は桜とアジサイ、そして紅葉名所として名高く、見ごろの時期には一度は訪れてみたいと思う方の多い場所です。ただ、交通手段に乏しく、自家用車かJR向日町または阪急東向日駅から1時間に1本のバスで向かう方法になります。今回は朝一番にバスで訪れてみましたが、平日とあってか混雑はしていませんでした。
さて、16日の紅葉はご覧のとおり見事な輝きで迎えてくれました。起伏に富んだ境内は歩く経路の先が見通せないため、この先にどんな美しい光景が待っているかワクワクしてきます。光の当たり具合で透き通るように輝く紅葉は多くの方を笑顔にしています。この日は空も青く、広大な京都の眺めも楽しめ大いに感動をさせて頂きました。善峯寺の紅葉はまだ緑の場所もあり、今月下旬にかけて楽しめるのではないでしょうか。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。