今年も上がった南座のまねき

南座 まねき看板
南座の耐震補強工事のため、今年は先斗町歌舞練場で行われている吉例顔見世興行。ただ、恒例の「まねき看板」は今年も南座に上っています。

南座 まねき看板まねき看板は、毎年11月25日に南座に掲げられる京都の師走の風物詩として知られています。看板の文字は「隙間がないほど大入りになるように」との願いから、太く丸みを帯びた「勘亭流」という書体で隙間なく役者の名を記した一枚板。人が中へと入ってくるようにと、内向きに字がまとめられているのが特徴です。全国でも、江戸時代以来の古式が残るのは南座だけという貴重なものです。

南座 まねき看板かつては芝居小屋と歌舞伎役者との契約は、プロ野球選手のように1年更新。もともとは長期契約でその間は他の芝居小屋での出演もできなかったそうですが、それでは顔ぶれが単調になってしまうということで考え出された仕組みです。顔見世興行はその年のその芝居小屋の顔ぶれを披露する、最も大切な興行であったわけです。これは旧暦の11月初旬に行われていましたが、明治以降には新暦の12月に行われるようになりました。

南座 まねき看板南座は耐震補強工事で休館になっていて、顔見世興行は今年は3部制で26日まで先斗町歌舞練場で行われています。場所と上演形態は異なっていますが、多くのファンを魅了してくれることでしょう。なお、南座の再開時期は未定で、年単位かかるとも耳にします。致し方ないことですが、早くいつもの場所が使えるようになることを願っています。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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