昨日、追儺狂言をご紹介した北野天満宮の節分祭。狂言に引き続き、上七軒の芸舞妓による舞踊の奉納や豆まきが行われました。
北野天満宮の節分祭では、境内東の神楽殿において追儺狂言の奉納があります。さらに続いて奉納されるのが、上七軒の芸舞妓による舞踊です。狂言よりも芸舞妓さんを目当てに来られる方も多いでしょう。神楽殿の周りはたいへんな人だかりとなります。先日の追儺狂言の記事にも書きましたが、よい場所で見るのは至難の業で、2時間前でも3列目に立つのがやっとでした。また、神楽殿は柱が多いため、最前列であっても角度が悪いと、十分に見られません。今回掲載する写真と同じように眺めるためには、場所取りが非常に重要で、たいへんな苦労が伴いますので十分ご注意ください。
さて、神楽殿に追儺狂言で撒かれた豆が綺麗に掃除されると、いよいよ上七軒の芸舞妓さんが登場します。梅の題がついた踊りなど、合計3曲を披露していただきました。長時間待っていた方も多く、芸舞妓さんの美しい踊りに多くの方が魅了されたことでしょう。
踊りが終わると、狂言師も再登場をして豆まきが始まりました。北野天満宮では、これでもかというほど大量に豆がまかれますので、多くの方が手にすることができたのではないでしょうか。ただ、押し合い取り合いにはなりますので、お怪我のないように十分にご注意ください。前のほうには芸舞妓さんと顔見知りの方も多かったようで、「○○さ～ん」と名前を呼んで豆をまいてもらうかたもおられました。芸舞妓さんは豆をまく様も絵になりますね。北野天満宮の節分は初めてでしたが、追儺狂言や芸舞妓の舞踊など、比較的よい場所で貴重な場面を目にすることができました。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥（よしむら しんや）
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。