千本釈迦堂で、3日におかめ福節分会があり、舞妓さんの舞踊と木遣音頭が奉納されました。
千本釈迦堂では2月3日に「おかめ福節分会」があり、鬼追いの儀の奉納の前に、木遣音頭と舞妓さんの舞踊の奉納がありました。今回は、北野天満宮の節分行事が終了をした後に大急ぎで移動をして、本堂の最前列に立つことができました。木遣音頭(きやり音頭:京きやり)は、京都市の無形民俗文化財に指定されている伝統的な歌。江戸時代には、「聚楽」「川東」「六条」「城下」などの大工組が、それぞれ特色ある木遣音頭を伝えていたとされますが、現在では二条城界隈の「城下」地域の大工衆を中心にした番匠保存会が、その保存・継承に努めておられます。なお、番匠とは御所務めの大工のことをいいます。
この木遣音頭は、1月2日の広隆寺の釿(ちょうな)始めでも聞くことができますが、なかなか聞くことができない貴重な機会だと思います。別の記事でも詳しくご紹介をしますが、千本釈迦堂の本堂は大工の棟梁が妻のおかめの助言を得て無事に完成させたと伝わり、その本堂が幾多の戦乱や大火を潜り抜けて現存しています。千本釈迦堂で木遣音頭が奉納されるのは、こうした由緒にちなんでいるのでしょう。今回も美しい歌声を披露していただけました。
また、上七軒の芸舞妓さん2名も来られて、舞踊の奉納も行われました。北野天満宮は神楽殿の柱で見通しが悪いのですが、千本釈迦堂の本堂の床は高い位置にあるため、多くの方からよく見えたと思います。優雅な舞は何度眺めてもよいものですね。木遣音頭や舞妓さんの舞踊の様子は動画でもご覧ください。茂山社中による鬼追いの儀の様子は、次回にご紹介させていただきます。
未公開の京都写真・京都の天気の解説など、京都情報を発信するFacebookグループ運営中!
- Facebookのグループ機能を利用したページ内で、ブログでは未公開の写真や動画、私が眺めている日々の京都の風景や行事、天気の解説などを月額680円で公開中。詳細やお申込みはこちらから。運営をされているシナプスさん経由のお申込みとなります。
散策・講座のお知らせ
※散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。
- 2月13日(月)【受付中!】
歴史ある志賀越道 菓子の名店が並ぶ鞠小路から田中神社のクジャクへ - 2月25日(土)【受付中!】
【京都講座】貴重な動画と写真で知る京都の有名行事 雛祭りと涅槃会 - 2月22日(水)・26日(日)【受付中!】
【京都講座】京都の定番スポット徹底解説!秘められた人々の思いと物語 平安神宮 - 3月1日(水)【受付中!】
城南宮の圧巻のしだれ梅と鳥羽離宮跡に残る天皇陵を訪ねて
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。