淀水路の河津桜

淀水路の河津桜
17日に、淀の河津桜を訪れる散策を開催しました。ちょうど満開の桜が迎えてくれました。

淀水路の河津桜淀といえば「京都競馬場」が圧倒的に有名かもしれません。歴史的には「淀城」が築かれ、豊臣秀吉の側室「淀殿」は淀城を産所としたところから、そう呼ばれました。現在は、淀殿の時代とは別の場所に江戸時代に新たに築かれた城の石垣が残されています。淀水路の河津桜は2002年に初めて植えられ、次第に植樹が進むと2006年に「淀さくらを育てる会」が発足して、街おこしとして河津桜が植えられていきました。今では、淀駅を下りたバスターミナルの植木にも河津桜があります。

淀水路の河津桜現在、一帯の河津桜は250本を超えているそうで、特に南へと歩いた淀水路に面して多くの桜が植わっています。淀はかつては宇治川と木津川、そして巨椋池に囲まれた「水上の城下町」とも呼べる場所で、その江戸時代から残る水路が淀水路です。ちなみに淀水路の南側は江戸時代までは木津川が流れて長大な淀大橋が架かっていましたが、現在は高低差からしか面影を感じることができません。淀水路の河津桜が咲く場所へは、この時期は駅から案内板も出ていますので、参考にされながら向かわれるとよいでしょう。

淀水路の河津桜この日はちょうど満開で、青空を背景にして咲き誇る、濃いピンクの河津桜は大変綺麗でした。やはり日差しがあるときの方が桜が映えます。足もとには草の緑が出始めていて、菜の花の黄色も鮮やかでした。淀水路の河津桜は、地元の方の努力もあって次第に有名になりつつあります。今後も少しづつ木は増えて行くと思いますので、京都の3月の名所として定着していくとよいですね。多くの方に散策にご参加いただきまして、ありがとうございました。

淀水路の河津桜
淀水路の河津桜

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。

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