下鴨神社の境内に広がる森は「糺(ただす)の森」と呼ばれています。現在は12.4万㎡もの広大な敷地の中に40種・約4700本もの樹木が茂っていますが、かつては今の40倍もあったといわれる信じがたいほど大きな森でした。糺の森の「ただす」の由来には諸説がありますが、「偽りをただす」から来ているとする説があり、浮気をした思い人に対して詠んだ平貞文の「偽りを 糺の森の 木綿襷(ゆうだすき) かけつつ誓へ 我を思はば」という和歌も伝わります。
巨木も多い糺の森は、昼間でも日影が多く、涼しいのが特徴。真夏の避暑にもお勧めで、今の時期は新緑の美しさにも目を奪われます。12日には葵祭の神迎えの神事である御蔭祭があり、16時ころから東遊(あずまあそび)の舞が奉納されます。また、15日の路頭の儀では雅な平安装束の行列が糺の森の参道を通っていきます(ただし森は有料席)。お祭りを見に行かれる方は、ぜひ木々の美しさにも目を向けてみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。