18日は、西山にある善峯寺(よしみねでら)を訪れました。三室戸寺と並ぶ1万本ものアジサイが咲くお寺です。
善峯寺は、西山の中腹にある天台宗寺院で、西国三十三所観音霊場の20番札所として知られます。長元2(1029)年に、源算(げんざん)上人が草案を結んだのが始まりで、中世には西山宮(にしやまのみや)と呼ばれる門跡寺院となり、堂塔が建ち並んで隆盛を極めました。応仁の乱で衰退しますが、江戸時代に桂昌院の寄進によって諸堂が再興されました。境内では、左右に枝を伸ばす遊龍松が樹齢600年とされる国の天然記念物として有名で、起伏に富み京都や南山城の絶景を望めるお寺でもあります。
交通手段はバスもありますが、自家用車で行く方の方が多いでしょう。山門をくぐって起伏のある境内を進むと、やがて視界が開けてたくさんのアジサイが目に飛び込んできます。実はこの場所、正式名は「桜あじさい苑」で、春には美しい桜が迎えてくれるところです。善峯寺は1万本という圧倒的な数に加え、起伏がある斜面に立体的に、それも開放感を持って植えられているところが他にはない魅力でしょう。初めて目にする方は歓声を上げるほどです。天気がよければアジサイの奥に麓の風景も望めます。アジサイはちょうど見ごろになってきた頃合いですので、足を延ばしてみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。