八坂神社にも茅の輪が登場しています。そもそも茅の輪の由来は、疫病の神である牛頭天王(ごずてんのう)を温かくもてなした蘇民将来(そみんしょうらい)が、お礼として腰に茅の輪を巻くことで疫病を逃れられるという教えを授かったことによります。その蘇民将来を祀る神社・疫神社があるのが八坂神社であり、八坂神社のご祭神はまさに牛頭天王(ごずてんのう)でした。その意味では、茅の輪の本家も八坂神社と言えるかもしれません。
この茅の輪くぐりには外国の方も興味津津の様子で、くぐり方が描かれた図を見て、見よう見まねでくぐっていく様子を微笑ましく思います。八坂神社の茅の輪は、私の経験上、29日までは舞殿の西側に置かれており、神事が行われる30日には舞殿の南側に移されるようです。半年間の厄を落とし、無事に夏を越えられるように願う。現代でもまだまだ梅雨の大雨が起こりやすい時期はこれから。熱中症も命に関わるものです。皆さんもこの夏を無事に乗り越えることが出来るよう、茅の輪をくぐってみて下さい。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。