祇園祭 綾傘鉾稚児社参 2017年

綾傘鉾稚児社参
7月7日に、八坂神社で綾傘鉾稚児社参が行われました。

綾傘鉾稚児社参祇園祭の生稚児といえば長刀鉾が有名ですが、綾傘鉾にもお稚児さんが随伴します。綾傘鉾のお稚児さんは6名で、一般から募集をされています(綾傘鉾保存会役員・後援会の推薦が必要)。稚児になることが決まった子どもたちは町内の養子として結納を済ませた後、八坂神社に社参をして神社から神の使いである「稚児」に任命をされます。そして祭りの無事を祈願して本殿の周りを3周する「お千度」を行います。

綾傘鉾稚児社参綾傘鉾のお稚児さんは長刀鉾のお稚児さんよりも年齢が若いことが多く、幼稚園や保育園、小学校の1年生などが務めています(募集では年長~小学校中学年頃)。穢れのない幼い子どもだからこそ神の使いを務められるとはいえ、やはり小さな子どもにとっては儀式の時間などにおとなしくしているのは難しく、参拝の仕方も周りを気にしながらなど、6名それぞれが年相応に可愛らしいしぐさを見せてくれます。17日の山鉾巡行では、綾傘鉾につき従ってかなりの距離を歩きますので、毎年、後半にはかなりお疲れの様子です。ご家族含め大変な任務ですが、今年も皆様の応援を受けながら無事にやり遂げて頂ければと思います。

綾傘鉾稚児社参綾傘鉾は昭和54年に復興した鉾です。鉾ではありますが「傘鉾」という、台車の上に風流傘を乗せた形態で、しかもそれが2台出ます。祇園祭の山鉾巡行には街々を清める厄祓いの意味合いがありますが、一般的には風流傘はその下に入ることで疫病を除けることができるとされますが、綾傘鉾では神の依代とされています。加えて、綾傘鉾で重要なのは棒振り囃子。赤熊(しゃぐま)と呼ばれる赤いかぶりものつけた踊り手が、棒を名人芸でグルグルと振り回して疫病退散を願うもの。風流傘に神が好む賑やかなお囃子がセットになることで、疫病の神を傘鉾に集めてそのまま他所へ移して街を清める、厄除けの意味を持つのです。

綾傘鉾稚児社参江戸時代の一時期は、北観音山の不要になった部材を譲り受けて、傘を上に乗せた小型の曳鉾として巡行していた時期もありました。残念ながら幕末の元治の大火で焼失してしまいますが、その再現模型は宵山飾りで見ることができます。なかなか面白い鉾の様子をしのぶことができますので、是非注目してみて下さい。さて、はじめのうちはゆっくりと進んでいく祇園祭の行事。10日からは加速度的に行事が連なり、17日の山鉾巡行へと進んで行きます。いよいよ京都の夏が本格的に始まります。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。

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