12日に山鉾の曳初めがありました。今年は長刀鉾を中心に見てきました。
12日は曳初めが行われました。本番の山鉾巡行では綱を握ることができるのは事前に決められたボランティアなどに限られ、しかも男性のみですが、曳初めの時は観光客も含め老若男女誰でも綱を握って山鉾を曳くことができます。綱を握れば無病息災で過ごせるとされています。何より大きくて豪華な山鉾を自らの手で動かせる貴重な機会とあって、祇園祭の行事の中でも一番好きだというかたもおられるほどです。
長刀鉾の曳初めは、富小路通まで動き曳く距離が長いのが特徴です。鉾の上ではお稚児さんによる稚児舞も行われており、お稚児さんへの声援も送られます。今年のお稚児さんは出発前は緊張した表情を見せていましたが、稚児舞はしっかりと体をせり出して堂々したものでした。素晴らしかったと思います。
山鉾の曳初めは13日15時から、岩戸山、船鉾、放下鉾でも行われます。また、後祭の曳初めは20日に行われます。混み合う行事ですが、まだまだチャンスはありますので、予定の合う方は曳初めにも足を延ばしてみてください。なお、綱をまたぐのはタブー。神事のものであるのと同時に、急に綱が持ち上がった場合に怪我をする恐れもあります。町内の方の指示に従うようにしてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。