宮津市にある金引の滝(かなびきのたき)は、丹後を代表する名瀑です。
京都縦貫道の宮津天橋立ICを下りて宮津市街地方面へと向かい、途中看板に沿って左折すると道が細くなり金引の滝へと行くことができます。ICからは時間にして車で5分~10分程度。アクセスは良い場所ですが、途中道が狭く離合困難な場所もあるため、十分にご注意ください。駐車場は滝の入り口を通り過ぎた場所にあります。観光協会のホームページでは、「道の駅 海の京都宮津」からレンタサイクルも推奨されています。
滝の入り口からは渓流に沿った階段を上っていきますが、整備されているので足元は安心です。滝はさほど遠くはなう、途中には「白龍」「臥龍」と呼ばれる小規模な滝もあり、期待を高めてくれます。やがて現れるメインの滝は、日本の滝100選のひとつにも選ばれて、高さ約40メートル、幅約20メートルで、まずその大きさに驚くでしょう。横幅もある立派な滝です。水は左右に流れて落ち、右側は「男滝」、左側は「女滝」と呼ばれています。日本の滝100選には京都府下で唯一選ばれており、それにふさわしい名瀑だと感じます。
滝のすぐそばまで近づくこともでき、水しぶきは涼やかで、迫力も感じられます。この日は台風による大雨が通り過ぎた後で、水量も多く滝には勢いが感じられました。年中水量が多い滝だそうですが、夏の時期には涼しい場所を求める人が多いようで、私が訪れた時も家族連れなどが来られていました。この春は冬の大雪による倒木で一時滝は閉鎖されていましたが、倒木は撤去されて無事に再開されました。比較的アクセスも良い滝ですので、道中には気を付けながら足を延ばしてみてください。なお、滝の様子は動画でもご覧ください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。