長岡天満宮は、阪急の長岡天神の駅から西へ歩いた場所にある神社です。延喜元(901)年に、菅原道真が大宰府に左遷される際に名残を惜しんだ地で、のちに道真の自作の像を祀ったのが起こり。江戸時代のはじめに桂離宮を造営したことでも知られる八条宮智仁(としひと)親王が、八条ヶ池を開き、現在も池は境内の東に広がって市民憩いの場として親しまれています。
長岡天満宮は、春のゴールデンウィークの頃に真っ赤な花を咲かせるキリシマツツジが知られていますが、境内にはカエデの木が多く、中でも紅葉庭園の「錦景苑」はその名の通り紅葉の美しいお庭です。緑の時期も輝きは一級品。この時期は人が少なく、ゆっくりと散策ができました。
拝殿の前には梅の実(福梅)が干されていました。境内南側の長岡公園には梅園があり、早春には美しい花が見られますが、恐らくその梅園から採れた梅の実でしょう。北野天満宮ほど大規模ではありませんが、こちらも夏の風物詩なのだと思います。緑も多い長岡天満宮。お近くに行かれる際には、ゆっくりと八条ヶ池から境内を散策してみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。