初秋の気配が漂う大原

大原 呂川沿い
8月の終わりに、大原を訪れました。

大原京都の北にある大原は、平安時代初期に慈覚大師・円仁よって、お経に旋律をつけて唱える声明(しょうみょう)を修行する地として開かれた場所です。やがて浄土の思想とも結びついて、寂光院の建礼門院をはじめ都を離れた人々が住む地ともなりました。現在も三千院や勝林院など、数々の寺院が残り、のどかな山里や田園風景など、京都市街地とはまた違った趣と魅力を感じることができる場所です。

秋海棠例年、大原の初秋を飾るのが秋海棠(しゅうかいどう)。秋海棠は、江戸時代に日本へと持ち込まれた帰化植物で、夏の終わりから秋の初めにかけ周りはピンク色で中央は黄色のかわいらしい花を咲かせます。この花がバラ科の海棠(カイドウ)に似たであることから「秋海棠」と呼ばれています。京都では大原一帯のお寺が名所で、市街地では時期が遅れた9月末から10月に梅小路公園の朱雀の庭でも見ることができます。

大原大原の秋海棠は三千院や実光院で見られ、それらは後日ご紹介できればと思いますが、それらの寺院へ向かう途中の呂川沿いにも綺麗に咲き始めていました。秋海棠を目にすると秋が来たなぁと感じますので、足を延ばしてよかったです。稲穂も頭を垂れて黄金色に変わりつつあり、ゆっくりと確実に季節は進んでいます。ここ数日は、台風15号が引き込む秋の空気に覆われますので、いつもより遠くに足を延ばしてみるのもおすすめです。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。

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