今年も人気の長徳寺のオカメ桜

長徳寺のオカメ桜
出町柳の長徳寺オカメ桜が咲いています。

長徳寺のオカメ桜出町柳駅の南、砂川の三軒寺の一つ、長徳寺の門前にある「オカメ桜」が見ごろを迎えています(写真は数日前のもので、目先の雨で散ってしまう可能性もあります)。かつてこの付近は河原の砂地で、砂川と呼ばれる小河川が流れていました。萩の寺で有名な常林寺、子どもを背負った子育地蔵が微笑ましい正定院、そしてオカメ桜が咲く長徳寺を加えた三つの寺は、砂川のそばにあったお寺として砂川の三軒寺と呼ばれました。現在は砂川も姿を消し、お寺もしっかりとした土地の上に立っています。

オカメ桜とカンヒザクラオカメ桜は、カンヒザクラとマメザクラの交配種で、一般的な桜よりも色が濃いピンクの花びらと、少し小ぶりな花が所せましと咲く様子が魅力。色合いの濃い花を咲かせている光景は離れたところからでもよく目立ち、道行く人を引き寄せています。年々有名になり人気が出ていますが、一足早くこれほど可愛らしくて美しい桜が見られるのでしょうから、ファンは増える一方なのかもしれません。なお、北側の駐輪場に近い方にはカンヒザクラも植わっています。

長徳寺のオカメ桜ただ、樹勢は昨年よりも衰えています(大きな枝が伐られています)。近年、京都の桜は気候の問題なのか、何か病気があるのか、弱っている木が目立つように感じています。来年も同じように楽しませてくれるかはわかりません。目の前の美しい光景に感謝しながら愛でたいですね。また、枝をつかんだり、ましてや枝を折る行為は厳禁です。来年も綺麗な花を咲かせてくれるように、気を配っていただければと思います。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。

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