神護寺の新緑と石楠花

神護寺
先日、神護寺を訪れると新緑と石楠花(シャクナゲ)が綺麗でした。

清滝川京都の北西、高雄(山城高雄)のバス停を降りてから清滝川沿いに下り、今度は階段を一気に登るとたどり着くのが神護寺です。今でも山の中に立ち、金堂で前身寺院から伝わる国宝の薬師如来像を目の前で拝むことができ、空海や最澄の事跡や和気清麻呂、荒法師・文覚の物語をしのぶことができるお寺です。道中は新緑の輝きが素晴らしいため、気持ちの良い空気を感じながら歩いて行けます。清滝川では、カジカガエルの鳴き声も聞こえてきました。

神護寺神護寺では、5月1日~5日に伝・源頼朝像などの貴重な寺宝が公開され、さらに5月13日~15日(と10月の3連休)には、多宝塔内部に安置されている国宝の五大虚空蔵菩薩が公開されます。また、11月1日~7日には、大師堂の板彫弘法大師像の御開帳があるなど、その全容を知るためには何度も足を運ぶべき場所といえるでしょう。

神護寺境内は日当たりが良く、紅葉の名所として古来より知られてきました。秋には大いに賑わいますが、この時期はたいへん静かに境内の新緑を楽しみ、仏像と向き合うことができます。江戸初期に建てられたかつての金堂である毘沙門堂前では、現在石楠花が見事に咲いてきています。今年は石楠花もかなり早いペースで開花しています。木々の木陰に咲くピンクの花は、春の終わりと初夏の始まりを告げてくれます。神護寺では、5月にかけて特別公開もありますが、今年は今のうちに訪れてみるのもおすすめです。

神護寺
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。

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