近畿地方の梅雨入りが発表されました。梅雨入り早々から大雨に警戒が必要です。
6月に入って近畿地方の梅雨入りが宣言され、本格的な雨の季節に入りました。雨がもたらす水は貴重な資源でもある一方で、降りすぎてしまうと洪水や土砂崩れなどの災害をもたらします。今年は早速台風が接近してくる予想となり、10日~11日は、東日本を中心に前線を刺激して大雨に注意が必要となります。災害の危険がある場合は、気象庁や自治体、報道機関から情報が出されますが、雨量の具体的な数字によって、「強い雨」、「激しい雨」などの表現が決まっていることはご存知でしょうか。気象庁ホームページによると、1時間雨量の値によって以下のように表現されます。報道機関の表現も大よそこちらに倣っています。
1時間雨量 表現 人の受けるイメージ
10mm以上~20mm未満 「やや強い雨」 ザーザーと振る
20mm以上~30mm未満 「強い雨」 どしゃ振り
30mm以上~50mm未満 「激しい雨」 バケツをひっくり返したよう
50mm以上~80mm未満 「非常に激しい雨」 滝のように降る
80mm以上 「猛烈な雨」 恐怖を感じる
都市部では、1時間に50mmを超えると浸水被害が発生してきます。つまり「非常に激しい雨」が降ってしまうと被害が出はじめ、「猛烈な雨」では高い確率で浸水被害が発生しているといえます。報道では、こうした雨の表現を明確に使い分けているため、「非常に激しい雨」や「猛烈な雨」が降る恐れがあるとの情報を耳にしたら、災害が発生するかもしれないと意識をしてください。時には1時間に100mmを超えるような記録的な雨が降ることもあり、その場合は気象台から「記録的短時間大雨情報」などの緊急情報が発表されます。
また、河川の氾濫については、気象庁ホームページから確認ができる「洪水警報の危険度分布」を見ると、近隣の河川の氾濫危険度が地図上でリアルタイムにわかります。各都道府県も河川の水位や、避難勧告・避難指示の情報を、ホームページを設けて発信しています。「○○県 防災情報」のように検索をして、確認をしておくとよいでしょう。梅雨入り宣言は、大雨による災害が発生しやすい時期に入ったことを意味しています。雨の情報には十分にご注意ください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。