昨日も書きましたが、5日~7日いっぱいは西日本から東日本の各地で雨の降り方に厳重に警戒をしてください。
台風7号は温帯低気圧に変わりましたが、南海上から非常に湿った空気が流れ込み、特にこれから7日にかけて大雨をもたらします。いわゆる「線状降水帯」が発生して、狭い範囲に集中して雨が降る恐れがあります。中小河川の増水に警戒が必要です。また、今回は大雨の危険性が高い時間帯が長く続くため、総雨量もかさむ見込みです。山沿いを中心に土砂災害にも厳重に警戒をしてください。早めの避難が肝要です。
ウェザーニューズ社の発表によると、岐阜県や愛知県から静岡県の山沿い、四国・紀伊半島の西側で特に雨量が多くなる予想が出ており、近畿も要注意です。雨への耐久力は地域によって差が大きく、同じ雨量でも、もともと雨の多い四国や紀伊半島は耐性がある一方、雨の少ない地域(東北・北海道など)では、災害が起きやすくなります。単純に雨量だけでは災害の危険度は判断できませんが、岐阜県を中心に西日本~東日本、そして北海道で大雨には警戒が必要です。以下、昨日と同じ内容を再掲載します。
いつどこで、どのくらいの雨量かは直前まで読み切るのは難しいため、今後の状況や実況の雨の降り方には十分に警戒をしてください。気象庁のホームページでは「洪水警報の危険度分布」で、具体的に危険な河川が分かるほか、大規模な河川の氾濫の恐れについては「指定河川洪水予報」で確認ができます。また、雨雲の予測は6月下旬から「降水短時間予報(今後の雨)」が、15時間先まで確認できるようになりました。土砂災害の危険度については「土砂災害警戒情報」があり、山沿いの方は早めの避難や2階や崖とは反対側の部屋への移動などを心がけてください。増水した河川にも近づかないようにしてください。死者が出ないことを、強く願っています。
なお、本日から雨が弱まってくる8日・9日にかけて「清水寺」へ行かれる方は、土砂災害に警戒をしてください。清水寺は過去に何度も崩落を起こしている、京都の観光地の中でも危険な場所です。お堂がつぶれたり、参道の崩落もありました。その他の山沿いの社寺も要注意です。急激に雨脚が強まると「土石流」に襲われる可能性があります。2013年には南禅寺境内で土石流が発生し、境内が泥や石に飲まれました。その時は夜間で人的被害はありませんでしたが、昼間だったらゾッとします。十分にお気を付けください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。