9月9日に各地で行われた重陽の行事。車折神社の重陽祭を見てきました。
先日ご紹介した、市比賣神社の重陽祭を見た後、車折神社の重陽祭を見に行きました。こちらも地元の方を中心とした多くの参列者で賑わっていて、拝殿の中が満杯になるほどです。外からは私のような見学者も囲みますので、なかなか混雑をしているという印象です。車折神社の重陽祭の神事でも舞楽が奉納されます。なお、重陽の節句については市比賣神社の重陽祭のブログに概要を書いていますので、よければご覧下さい。
車折神社の重陽祭は、江戸時代末までは神仏習合の様式で盛大に行われていたそうですが、明治に入って中断し、平成9年に130年ぶりに復活しました。神前には菊の花が添えられ、不老長寿と除災招福が願われます。粛々と神事が進み、やがて冠に菊の花を挿した舞人が登場。菊の花を手にした舞楽が奉納されます。ただ、いかんせん舞う場所が狭いので、一般の参列者は早めに行って待っていないと、よい場所で見るのは難しいでしょう。舞楽はたいへん優雅で、参列者を魅了していました。
舞楽が終わると、参列者によって玉串がささげられます。車折神社は参列者も多く、他の神社と比べると丁寧に行われていました。神事が終わると、参列者には菊酒が振る舞われます。杯には菊の花びらが入れられ、お神酒が注がれていきます。地元の方を中心にこの菊酒を頂こうと神事が終わるまで待っている方がたくさんおられました。
なお、車折神社の境内も先日の台風21号で被害が出ており、嵐電の駅に近い裏参道はこの日は通行禁止となっていました。表側に迂回をすれば普通に参拝できますが、ご注意ください。芸能神社の付近も木が伐られて明るくなった印象です。主だったカエデや桜は大丈夫なようで一安心でしたが、一日も早い復旧を願っております。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。