建勲神社 船岡大祭 2018年

船岡大祭
10月19日に建勲神社船岡大祭が行われ、舞楽の奉納などが行われました。

船岡大祭船岡大祭は織田信長が上洛した1568年10月19日にちなんで行われる神事です。建勲神社(けんくんじんじゃ、たけいさおじんじゃ)の祭神は織田信長。秀吉の時代に時の天皇から許可を得て、船岡山を信長の霊地にしたことに始まり、明治時代に天皇の権威を回復しようとした功績が再評価されて明治天皇の命によって神社が築かれ、後に同じく本能寺で亡くなった信忠も祭神に加わりました。現在の社殿へはきつい階段を登って到着します。

船岡大祭船岡大祭では、信長が好んで舞った「敦盛」が仕舞で奉納されます。「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり 一たび生を得て 滅せぬ者のあるべきか」の一説がよく知られています。敦盛とは、源平時代の武将・平敦盛のことです。一の谷の戦いで熊谷直実(くまがいなおざね)に打たれてしまいますが、直実は我が子と変わらない若さに、打つのをためらったとされています。直実はこの事件がきっかけで仏門に帰依し、「人間五十年」の下りは直実が出家をして世をはかなむ場面となっています。

船岡大祭敦盛の舞のあとには、舞楽の「胡飲酒(こんじゅ)」も奉納されました。船岡大祭での奉納演目は年によって変わります。胡飲酒(こんじゅ)は、胡国の王が酒を飲んで酔ったさまを表現しているそうで、手に酒杓(さかひさご)を象った太い桴(ばち)持って舞うのが特徴です。なお、年によっては火縄銃の実演がありますが、2017年に行われているため今年はありませんでした。

船岡大祭さて、今年の目玉は「薬研藤四郎」の刀のお披露目だったでしょう。毎年信長ゆかりの宝物が展示されますが、建勲神社は昨今の刀剣ブームで「宗三左文字(義元左文字)」の御朱印を求めることが絶えることがありません。10月28日まで京都国立博物館の『京のかたな』展に出展されていることもあり、この日も多くの方が御朱印の行列を作っていました。11月11日~12月9日には、ふくやま美術館(広島県福山市)『筑前左文字の名刀』で展示をされるそうです。

薬研藤四郎一方の「薬研藤四郎」は粟田口吉光(藤四郎)によって打たれた短刀で、応仁の乱で知られる畠山政長が所有し、敗戦の際に切腹しようとしたが腹に刺さらなかったため、短刀を投げ出したところ、近くにあった薬研を深々と貫いたところから付いた名だとされます。その後、信長の愛刀となり本能寺の変で失われたといわれますが(異説あり)、この度当時の記録をもとに打ち直された再現刀がお披露目となりました。この刀も28日まで建勲神社で目にすることができますので、お好きな方は足を延ばしていただくのもおすすめです。

「京ごよみ手帳2019」訂正のお知らせ

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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