六波羅蜜寺の皇服茶と恵美寿神社のお賽銭投げ

六波羅蜜寺 皇服茶
六波羅蜜寺皇服茶(おうぶくちゃ)の授与がありました。

福徳自在初稲穂京都の新年で賑わうお寺のひとつが六波羅蜜寺。梅干しと結び昆布の入った皇服茶(おうぶくちゃ)が有名で、寺伝では951年に京都で疫病が流行った際に、空也上人が十一面観音像を彫り、リヤカーに乗せて市中を歩いて、梅を入れて仏前に献じた茶を病人に授け、踊りながら念仏を唱えて疫病を鎮めたとされます。そのお茶を村上天皇も服用したところから「皇服茶」の名で呼ばれ、広まっていったそう。六波羅蜜寺はその元祖として、正月三が日に300円でお札と共に授与されています。毎年飲みに来られる方も多く、京都のお正月に欠かせない行事といえるでしょう。

六波羅蜜寺 七福神の絵馬境内で授与される稲穂(福徳自在初稲穂)も京都の定番の初詣の光景です。稲穂には様々な引き出物を有料で付けることもでき、玄関の内側に飾って一年間の厄除けとします。私は七福神の絵馬(500円)を付けてみました。六波羅蜜寺には都七福神めぐりの弁財天がお祀りされていて、その御朱印めぐりの方でも賑わっています。

恵美寿神社一方、大和大路通の恵美寿神社も、都七福神のえべっさんをお祀りし、商売繁盛のご利益で知られています。1月8日~12日には十日えびすで大いに賑わいますが、その期間はできなくて今の時期にはできるのが、鳥居でのお賽銭投げです。鳥居の上にえべっさんのお顔と箕(み)が飾られており、その下には熊手もあります。ここにお賽銭を投げて入れば良いことがあるといわれ、多くの方がチャレンジされています。十日えびすの期間中は人が多すぎるためできませんので、ご注意ください。なお、近くには猪像がたくさんある禅居庵もあり、今年は大いに賑わっています。

「京ごよみ手帳2019」訂正のお知らせ

・P39の三十三間堂「楊枝のお加持と大的大会」の日程が1月14日となっていますが、正しくは「1月13日」です。
・P225の「京都御所」のデータで、2番の休みは「月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休あり」です。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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