豊国神社の秀吉像

豊国神社 秀吉像
新元号に合わせ、豊国神社に秀吉像が登場しました。

豊国神社七条の京都国立博物館の北にある豊国神社は、ご存じ、豊臣秀吉が祀られています。元は阿弥陀ヶ峰の秀吉の墓(豊国廟)のふもとにありましたが、徳川時代に秀吉に対する祭祀が禁止されると朽ちるがままになっていました。やがて明治時代になると、関白として朝廷を支えた秀吉を再び祭祀する機運が高まり、秀吉が築いた大仏のある方広寺の地に現在の豊国神社が再建されました。

豊国神社 秀吉像伏見城の遺構とされる唐門は国宝で、西本願寺、大徳寺と並ぶ京都の国宝三唐門のひとつとして名高く、応時の色彩は失われていますが鶴の彫刻などに豪華な様を感じることができます。その唐門の前に新たに設置されたのが陶器の秀吉像。京都新聞の記事によると、この像は太平洋戦争中に制作されたとみられ、1995年の阪神大震災で台座が壊れて以来、長く蔵の中で保管されてきたそうですが、5月1日の新天皇即位に合わせる形で再び公開されることになったものです。

豊国神社 秀吉像台座は阪神大震災で修理不能なほど粉々に砕け、大型の窯が見つからなかったことから再度焼くことができず、秀吉像は一部破損したものの無事に修復が行われて、像のみ蔵の中で保管されてきたそう。今回の再設置にあたり陶製の台座を新たに作ることが難しかったため、近くの豊国廟にあった台座が活用されました。この台座にはかつて金属製の灯ろうが乗っていましたが、戦時中の金属供出で失われたまま台座が残されていたものとのことです。新時代に再び光を浴びることになった秀吉像。豊国神社に行かれる際には注目をしてみて下さい。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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