8月16日の五山送り火。左大文字の保存会では松明行列が行われて出発していきました。
左大文字には送り火の点火に向かう松明行列があります。炎を灯す地元の町内の家々の門前にはかがり火が焚かれ、人々が手に手に松明を持って出発をしていくのです。19時過ぎ、法音寺に集まった保存会の方が手に松明を持ち、小走りでまず各家々の前のかがり火に炎を灯していきます。お寺の周りには多くの地元の方が集まってその様子を見守ります。今年はNHKの生中継も入って例年以上に混雑していたかもしれません。
最後にお寺の前のかがり火が灯され、その流れで松明行列が出発していきます。お寺の門から次々に松明を持った人たちが出てくる様子は、さながら鞍馬の火祭のよう。辺りは炎で明るく照らされます。中には抱えて持つ大きな松明もあり迫力がありました。こうした行列の姿を麓に残る方々が拍手で見送ります。保存会方々は西大路通を渡り、金閣寺の前を過ぎて左大文字のある大北山へと登って行かれました。左大文字へは坂の勾配がきつく、大松明を担いで上がるのはさぞ大変なことでしょう。
左大文字の保存会は今でも地元の男系男子で維持をされていると伺いますが、麓では手に松明を持った女の子の姿もみかけました。点火に関わる部分以外は女性がお手伝いをしてもOKなのかもしれません。今年は台風の接近もありましたが、無事に送り火が灯りました。関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
「京ごよみ手帳2019」訂正のお知らせ
・P39の三十三間堂「楊枝のお加持と大的大会」の日程が1月14日となっていますが、正しくは「1月13日」です。
・P225の「京都御所」のデータで、2番の休みは「月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休あり」です。
ご迷惑をおかけいたします。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。