1月15日は小正月。「松の内」とも呼ばれる、正月の期間もこの日まで。門松などの正月飾りも片付けられ、「どんと焼き」が行われるところもあります。かつては元服の儀式を小正月に行っていたため、長らく成人の日は1月15日となっていました(現在は1月の第2月曜日)。下鴨神社では御粥祭が行われ、小豆とお餅の入った「小豆粥」が振る舞われました(300円)。御粥祭では、小豆粥・大豆粥を神前に供え、国家国民の安泰を祈願します。参拝者に振る舞われる小豆粥のお餅は鏡開きをされたお餅だそうで、柔らかくおいしく頂けました。
小豆粥は古くから続く伝統行事。小豆の赤は邪気を祓い、現在でも祝い事に赤飯はつきものです。1月15日に粥を食べる風習は枕草子にも記載があって、その内容は「女房が、お粥を炊くのに使った木を隠して、(ふざけて)誰かを打とうとしたり、打たれまいと後ろを伺ったりしている」と、なかなか面白いものです。また、かつては粥をたいた棒を削って、子どもを産まない女性の尻を打つと子どもが生まれるという信仰もあったそうです。下鴨神社の小豆粥は大混雑というわけではありませんが、数に限りがありますので、お昼頃には訪れておくとよいでしょう。
散策・講座のお知らせ
※散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。
- 【受付中】1月21日(火)10時30分~13時頃
冬の禅寺 特別公開の妙心寺・玉鳳院と仏殿・浴室「明智風呂」へ - 【受付予定】1月28日(火)13時30分~16時頃 → 東寺・西寺・羅城門跡
- 【受付予定】2月3日(月)9時~11時30分頃 → 伏見稲荷大社の豆まき
- 神戸新聞カルチャーで受付中!
知られざる丹後丹波の物語 - NHK文化センター京都教室で受付中!
京都の魅力を徹底解説!プロガイドが教える京の歳時記 ~秋の紅葉、春の桜~ - NHK文化センター神戸教室で受付中!
旬の京都を再発見!プロガイドと歩く散歩道 ~古都の秋を楽しむ~ - 講座資料を販売中!
京都講座の過去資料を販売しています。
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。