吉田神社の節分祭 追儺式(鬼やらい) 2020年

吉田神社 節分

2月2日に、吉田神社の節分祭の追儺式(鬼やらい)が行われました。京都を代表する節分行事で、今年も斎場所大元宮で少しだけ眺めることができました。

吉田神社 方相氏吉田神社の節分祭は京都でも有名で人気があり、多くの参拝者で賑わいます。追儺式(ついなしき)は、鬼やらい神事とも呼ばれています。三匹の鬼を、矛と盾を持った「方相氏(ほうそうし)」が追い払うという演出です。方相氏は中国伝来の呪術師で、金色の目を4つもった面をかぶり、神通力のある矛と盾を持って矛を地面に打ち鳴らし、大きな声を出しながら宮中を厄除けのために歩いたとされます。吉田神社の追儺式の開始は18時からですが、前で見るためには最低でも2時間以上前には行かれて、本殿向かって左手側で場所を取って待ち続けることが必要です。

吉田神社 節分さて、本殿前での神事が終わって鬼が方相氏に追われると、鬼と方相氏は斎場所大元宮へとやってきてその周りを1周します。鬼たちは最後まで迫真の演技で人びとを驚かせ、子どもたちの中には泣いてしまう子も続出していました。そして鬼の後から方相氏も大元宮へとやってきますが、もはや神事の後とあって鬼を追い払うようなことはありません。ただ鬼に続いて歩いてくる様子は、子どもたちからすれば、やはり「別な鬼」。怖かったことでしょう。今回も少しだけですが、鬼や方相氏を見ることができ、節分らしさを感じることができました。

河道屋の年越そば吉田神社の節分の名物が河道屋のれん会の年越そば。旧暦では立春のころに新年がやってくるため、節分は大晦日と同じ意味を持ち、厄を祓う行事が受け継がれてきました。年越そばも立春を前にした節分にふさわしいものです。料金は750円で行列は伸びていますが回転は速く、テントの中も広いため待ち時間はさほどありません。ワサビと大根おろしがアクセントの美味しいお蕎麦でした。お子様などは、テント内での注文時にワサビ抜きも頼めます。今年は終了しましたが、来年以降に機会がありましたら訪れてみてください。

吉田神社 斎場所大元宮
吉田神社 福豆
吉田神社 福豆の景品

 

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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