五山送り火 2020年 船岡山から

五山送り火 大文字
8月16日は五山送り火がありました。お盆の間に戻ってきた先祖の霊を送る行事です。

五山送り火 大文字お盆の締めくくりに行われる五山送り火。正確には観光行事ではなく、お盆にお迎えをしたご先祖様の霊「お精霊(しょうらい)さん」が迷わず冥界へと戻れるようにと夜空に灯す祈りの炎です。庶民の信仰心から生まれ、長年受け継がれてきた京都の大切な伝統行事です。五山の中でも最初に炎が灯されるのが東山の「大」で、20時の点火のあと、5分おきに「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」と、各火床が灯っていきます。それぞれの送り火は、その炎が灯る山麓の集落の人々によって維持されています。

五山送り火 大文字今年は報道で周知されていたように、点火する人々や見に来られる方々の新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、「大」の文字は中央と文字の先端のみの計6点の点火となりました。「妙法」「船形」「左大文字」は1点のみ、「鳥居形」は2点の点火となりました。例年とは違う形ではありますが、中止ではなく送り火を焚くという根幹の部分は維持されたということでしょう。また、先日何者かによってライトで大の字が点灯した出来事がありました。まだ誰が関わったかはわかっていませんが、以降、大文字の火床への夜の登山の自粛が呼びかけられていました。送り火は観光行事ではなく、ご先祖を送る祈りの炎ですので、改めてその意味を再確認していただければと願っています。

五山送り火 妙法点火順は現在は最も東にある「大」から最も西の「鳥居形」まで、極楽浄土に向かって順に西へと灯っていくとされますが、昭和30年代は「大」が最後に灯っていました。火床の数も時代ごとに異なっていたり、お盆以外にも灯されるなど、送り火の細かい方法は時代によって変化をしています。

五山送り火 左大文字船岡山は、5山6つの送り火のうち「鳥居形」を除く5つの炎が見られる人気スポットですが、今年は家での鑑賞の呼びかけや猛暑もあってか、早くから待っている人はほとんどおらず、点火直前になって地元の方が登ってこられました。20時になり輪郭の浮かび上がった大文字。例年とは違いますが、まずは灯していただけたことに感謝をするばかりです。よく晴れてどの炎もしっかりと見えました。静かに手を合わせ、故人を思ってきました。その他の送り火は1点のみの点火ですので、土地勘がないと見つけるのは難しかったかもしれません。写真は撮影してありますので掲載します。関係者の皆様、猛暑の中ご準備を含め、本当にありがとうございました。

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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