先日、大山崎の天王山へ登ってきました。
今年の大河ドラマの主人公、明智光秀の最後の戦いとして有名な天王山の戦い(山崎の戦い)の舞台地としても知られる天王山。実際には天王山を制したのは秀吉で、光秀は麓に陣を張りました。秀吉は天王山の宝積寺(宝寺)に本陣を構えたといわれ、境内には秀吉が腰掛けたという出世石や、合戦での勝利後に一夜で建てたという三重塔が伝わります。
天王山は勾配がある山ですが途中には展望所もあり、休憩しながら登っていけます。中腹の旗立松は秀吉方がいち早く軍記を掲げて士気を高めた場所とされます。山中には大型の絵巻のような説明板も設置されており、戦いの経過を学ぶことができます。
さらに登っていくと、幕末の禁門の変で敗れ、天王山で最期を迎えた真木和泉ら17名の志士の墓(十七烈士の墓)があります。当初は宝積寺の境内に埋葬されていましたが、明治時代に現在の山の中腹にお墓が整備されました。
十七烈士の墓を過ぎると程なく現れる酒解(さかとけ)神社は、天王山の名の由来ともなった牛頭天王(ごずてんのう)を祀っていたお社です。現在の主祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)とされ、牛頭天王は素戔嗚尊(すさのおのみこと)として祀られています。現地には「新型コロナウイルスを防ぐ」とのご利益も掲示されていました。
さらにしばらく進むと、いよいよ標高約270mの山頂へ。秀吉が天王山の戦いの勝利後に築いた山崎城の跡地で、平坦地や井戸跡が残ります。達成感のある場所でしょう。下りは山崎聖天(観音寺)へと下りることができますが、急な下り道になりますので、足下にはご注意ください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
この日のツアー参加者です。
天王山には初めて登りましたが、こんなにいろいろな時代の見所が
つまった山であるとは思っていませんでした。
楽しい解説を聞きながら、疲れに気付かないうちに(笑)
山上まで登ることができました。
今年の大河ドラマは、明智光秀なので、
最後のクライマックスの放送までに、戦場を見ておけて良かったです。
ありがとうございました。