小野葛篭尻町の小町ガヤ

小野葛篭尻町の小町ガヤ

先日、小野葛篭尻町(おのつづらじりちょう)の小町ガヤを訪れました。

小野葛篭尻町の小町ガヤ小野小町が住んだ地と伝わる山科の小野。実在の人物ではありませんが、小町に惚れた深草少将が小町のもとへと百晩通い詰めようとした百夜通(ももよがよい)の伝説は有名です。深草少将は、風の日も雨の日も、気力だけで通い続けると、その証として門前にカヤの実を置いていったといいますが、99日めの雪の降る夜、深草少将は小町の家にたどり着くことなく息絶えてしまったという結末に。悲しんだ小町は少将が通った道すがらに、カヤの実を埋めたとされます。

小野葛篭尻町の小町ガヤこのカヤの木の子孫がいまも残っているとされ「小町ガヤ」と呼ばれています。小町ガヤは私の知る限り周辺に4本あって、中でも好きなのが小野葛籠尻町(おのつづらじりちょう)のカヤの木。存在感のある立派な木で、幹も太く、木のたもとにはカヤの実も落ちています。小町の家にカヤの実を置いていったという少将を思わせてくれます。近くの随心院は、小町が住んだ地とされ、小町について様々に偲ぶことができます。一緒に訪れてみて下さい。

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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