丹波国分寺のオハツキイチョウ

丹波国分寺のオハツキイチョウ

8日に、亀岡の丹波国分寺(跡)を訪ねました。

丹波国分寺丹波国分寺は現在の亀岡市にあり、奈良時代に建立されました。寺は中世に衰えますが、江戸時代に復興され、1774年に地域のみならず全国から寄付を集めて建てられたお堂が残る無住の寺です。本堂は屋根の装飾が見事。同時期に建てられた山門は、小さな仁王像が印象的でした。山門の脇にはかつての国分寺の塔跡の礎石が残り、苔むしながらも大きな石に、かつての繁栄を思うことができます。

丹波国分寺のオハツキイチョウ境内には立派なカゴノキやムクノキがありますが、中でも驚いたのが「オハツキイチョウ」です。亀岡市の天然記念物にもなっている古木で、枝から垂れ下がる気根も立派で風格のある木です。オハツキイチョウは、お葉付きイチョウという意味で、葉に銀杏(ぎんなん)が付く場合があるという、珍しい木。京都府ではこの木のみとされていましたが、2016年に平岡八幡宮でも見つかっています。全国的にも時折見られるものです。

丹波国分寺のオハツキイチョウ写真や知識としては知っていましたが、実際にこの目で見たことはなく、ちょうど銀杏の時期ということで、木の下を探してみました。しかし、普通の銀杏は見つかるもののお葉付きのものは見つからず10分が経過。諦めかけた時に、ついに発見しました!感動です!一度見つけると続けて見つることができ、合計4つ発見しました。確かに葉に銀杏が付いているという不思議なものでした。イチョウというのはたいへん興味深い木だと思いました。

丹波国分寺丹波国分寺へは、東にある元愛宕方面の道から入ります。ただ、途中道が狭い場所があり、自動車の場合は脱輪に十分にご注意ください。無住とあって、時期によっては草が茂っていることもありそうです。

丹波国分寺

丹波国分寺

丹波国分寺

丹波国分寺

『京ごよみ手帳2021』休刊のお知らせ

宮帯出版社様より例年発行されております「京ごよみ手帳」の2021年版は、残念ながら休刊となっております。新型コロナウィルス感染予防のため様々な行事が中止・縮小され、来年の行事予定がわからないという場所が多い状況です。毎年、ご利用頂きました皆様にはご不便をおかけいたします。

散策・講座のお知らせ

散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。

ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

Instagram(インスタグラム)のアカウントを設けました!

積極的に京都の写真を投稿していきます。リンクはこちら。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP